進化の過程で言えば、今はカンブリア紀 超高性能スポーツカーの名門アストンマーティンが燃費のいいエコカーを発売する理由は、企業平均燃費規制。出発点は現実的なれど、結果ここに、浮世離れしたインテリアと実用性に優れたコンパクトカーという、世にも珍しい取り合わせが誕生した。 使われるレザーの質、量ともに2000万円クラスのアストンマーティンDB9と同じというだけあって、シートに腰掛けると夢見心地。一方、サラッと吹け上がる1.3Lエンジンの手ざわりや、狭い道でクルクルUターンできる小回り性能はベースとなったトヨタiQまんまだ。 それにしてもハイブリッド車にEV、さらには豪華革内装のアストンマーティン・シグネットまで、エコカーの種類も飛躍的に増えた。さながら30種類だった生物が1万種類に増えたカンブリア紀のようだ。 5億7000万年前に起きたとされる“カンブリア大爆発”という言葉を広めたのが、『