茨城大(本部・水戸市)は3日、奨学生を推薦した際、誤って該当しない学生を推薦してしまったため、本来なら奨学金が貸与される学生が受け取れなかったと発表した。成績の順番を逆さまにして推薦者リストを作成してしまったのが原因だった。 (林容史) 大学によると、ミスがあったのは、大学院修士一年で、利息のない第一種奨学金の推薦。申し込んだ九十人から、大学の枠の二十三人を成績の良い順にリストアップするはずだった。 しかし、学生生活課の女性事務員が全く逆の順番の推薦者リストを作り、五月に日本学生支援機構(JASSO)に登録し、採用された。このため、四~六月の奨学金が、該当しない学生に支払われた。先月十日、本来なら奨学金が受け取れるはずの学生が「もう一度、チェックしてほしい」と訴え出て、元のデータを確認したところ誤りに気付いたという。