稲城市のよみうりランド駅近くに弁天洞窟なる洞窟がある。 威光寺の境内にあるこの洞窟、東京都の新東京百景に選ばれたところなので御存じの人は御存じかもしれないが、これが石仏と洞窟の織りなす超絶の密教曼陀羅ワールドなのである。 この洞窟は元々1500年程前の横穴式古墳、つまり「やぐら」のようなものであったのだろう。 それを明治期にさらに掘りすすめ、現在の形になっている。洞窟の平面形状は「8」の字型の洞窟の右横に逆「c」の字をくっ付けたような形になっており、内部には近くの穴澤天神社から移された弁天十五童子などがまつられている。 完成は明治17年、全長65m、広さ660m、結構な規模なのである。 受付でマッチと蝋燭を一本を渡されて中に入ってみる。マッチは弁天洞窟オリジナルマッチで、少し得した気分。 池を渡ると見えてくるレンガ造の入り口は8の字の一番下の部分である。そこから左に折れるともう中は真