リバーブは、元々、広い空間の複雑な音のシミュレートをするもので、エフェクターとしてのリバーブが無かった頃には、音の反射しやすいコンクリート製のエコールームにスピーカーを置いて、離れたところからマイクで拾う方法が使われていた。早い話が、「お風呂で歌うと気持ちいい」と言うエフェクトである。その後、鉄板や金箔、バネなどを使った物も登場し、現在のデジタル・リバーブに至ることになる。 リバーブの残響音は、ディレイとは違ってとても滑らかである。しかし、実際のリバーブの成分は左の図のように3つの成分から出来ている。直接音は原音そのもので、アーリー・リフレクションは初期反射音とも呼ばれ、直接音から少し遅れてやってくる。最後に、アーリー・リフレクションに少し遅れてリバーブの本体である残響音がやってくる。 これらを説明したのが下の図で、まずスピーカーから出た音は直接(直接音)、壁などに反射して(アーリー・リフ