今年からセンターコートに閉会式の屋根が設置され、装いも新たに開幕を迎えるウィンブルドン。120年の歴史を経て、なおも進化を続けるテニス界最大のビッグトーナメントで白のウェアに身を包んだトッププレイヤー達が、美しい緑の芝のコートの上を躍動する。 大会開幕直前の19日、前年度覇者であり世界ランク1位、今大会でも第1シードに選出されていたラファエル・ナダルが膝の怪我を理由に大会の欠場を発表した。これにより今年の男子シングルスは、オープン化以降4度目となるディフェンディング・チャンピオン不在の中で行われることとなった。 今大会で注目されるのは、やはり第2シードのロジャー・フェデラーだろう。今大会で優勝すれば、6度目のウィンブルドン制覇となるばかりか、ピート・サンプラスの持つグランドスラム最多勝記録「14」を抜き、史上最多となる15度目のグランドスラム制覇となる。さらに昨年8月にナダルに奪われた、世