無類の読者家である鹿島茂氏が「そろそろ取り入れようと思っている」と明かす、読書を通じて思考を深めるためのフランス流の訓練とは。 「第1回:共同書店という発想。」はこちら> 「第2回:メモの取り方。」 「第3回:書評家という仕事。」はこちら> 「第4回:思考の技術。」はこちら> ※本記事は、2023年5月31日時点で書かれた内容となっています。 オタクから思想へ楠木 鹿島さんならではの本の読み方があれば、ぜひ伺いたいのですが。 鹿島 世間一般で話題になっている本を読むというよりも、そのときどきの自分の興味を抑圧せず、関心の赴くままにどんどん読んでいくスタイルです。 そのせいか、年齢を重ねるにつれて読書のジャンルはかなり広がりました。若い頃は、哲学や思想について書かれた本は苦手だなあ、難解だなあとずっと思ってきたのですが、いろいろな本を読んでフランス文学の研究を重ねていくにつれ、哲学や思想の本
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