伊那市は、鹿やイノシシを捕獲するくくりわなにセンサーを付け、インターネットを通じて捕獲状況を確認する仕組みの実用化を目指す。くくりわなの設置者の負担軽減につなげる狙い。本年度中にセンサーの試作品を30個ほど作り、猟友会の協力を得て動作を確認し、改善点を探る方針だ。 市農林部によると、くくりわなが作動すると、センサーが感知。ネットを介して、設置した人の携帯電話などに捕獲を知らせる仕組み。6月に市内で開かれた、省電力で安価な無線通信技術を生かすアイデアを出し合う催しで出されたもので、市は提案した技術者らと開発を進めることにした。伊那市伊那猟友会の牧田文男会長(72)=西町=も「ぜひ進めてほしい。猟友会として協力したい」と期待する。 県鳥獣対策・ジビエ振興室によると、くくりわなは1人30個まで設置できると法律で定められている。だが、同猟友会で全て見回るのは時間がかかるため、30個設置できない