名南精密製作所(名古屋市南区、高桑明良社長1)が、自動車部品などを生産する自社工場でIoT(モノのインターネット)技術を用いた生産改革を進めている。生産設備ごとに加工時間や負荷などを測定し、工具の交換予測などに生かす取り組みで、6月中旬には製品の検査記録をリアルタイムで把握できるシステムも本社工場に試験導入した。生産に関わるビッグデータを集め、品質向上につなげる。 自社開発の「名南稼働状況システム」の運用を始めた。数年前に導入した既製システムを参考に、より必要な生産データを取得するため自前で開発した。 システムでは、旋盤などの稼働状況や操作履歴、工具使用数、消費電力などの生産データを抜き出す。これにより工具の交換時期を事前に予測できるほか、データをクラウド上に送信することで離れた場所からも生産の状況をリアルタイムで把握できるようにした。 製品の検査結果をデータ化する取り組みも始めた。検査設
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