17時10分、図の直前に△8七歩を指して席を離れていた加藤九段。戻ってくると、先手が着手したものと勘違いして△5七馬を着手。二手指しの反則で終局となり、先手の勝ちとなりました。 この結果、森内俊之名人が決勝進出を決めています。 公式記録は98手にて終局。 消費時間は▲森内2時間42分、△加藤2時間50分。
17時10分、図の直前に△8七歩を指して席を離れていた加藤九段。戻ってくると、先手が着手したものと勘違いして△5七馬を着手。二手指しの反則で終局となり、先手の勝ちとなりました。 この結果、森内俊之名人が決勝進出を決めています。 公式記録は98手にて終局。 消費時間は▲森内2時間42分、△加藤2時間50分。
渡辺明竜王(24)に羽生善治名人(38)が挑戦する第21期竜王戦七番勝負は、羽生名人三連勝のあと渡辺竜王三連勝で最終局を迎えた。一局の将棋に両者の「永世竜王」称号がかかり、なおかつ羽生が勝てば「永世七冠」、渡辺が勝てば「史上初の三連敗四連勝」がかかるという、百年に一度あるかどうかの歴史的な対局となった。将棋の町・天童での激戦の末、渡辺竜王が大逆転防衛で初代「永世竜王」に輝いた。 私はウェブ観戦記を書くために本シリーズ第一局が開催されたパリに赴いた。そこで私は、羽生の怖しさを見た。対局者である渡辺自身を含む棋士の誰もが「渡辺必勝」と断ずる局面に羽生はあえて誘導した。羽生だけがその局面を有利と判断し、その大局観の正しさを圧勝によって証明したのだった。終局後のパリのカフェで、 「僕の将棋観が根底から覆されたんだ。僕だって読めていた手、でも初見で捨てた手、僕にとっていちばんあり得ない手が最善手だっ
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