皇居での稲作は、昭和天皇が農業の奨励のため始めたもので、おととしの皇位継承によって上皇さまから受け継いだ天皇陛下が行われています。 天皇陛下は6日午前、ジャンパーにズボン姿で皇居の中にある苗代に出向かれました。 そして、苗代の前にしゃがんで、縄で仕切られた30センチ四方の区画ごとに種もみをおよそ180粒ずつ丁寧にまかれていました。 まかれたのは去年の秋、皇居で収穫されたうるち米の「ニホンマサリ」ともち米の「マンゲツモチ」の2種類で、天皇陛下は、これらの苗を使って来月田植えをされ、秋に収穫されるコメは11月に皇居で行われる新嘗祭(にいなめさい)などで使われることになっています。