さて、前回の続きです。2009年度の東京女子大の入試問題を再度書いておきましょう。 細胞の核の中には遺伝子の働きをするDNAが存在する。DNAは2本の鎖がらせん状に結合した形となっている。それぞれの鎖は3種類の分子が繰り返し結合したもので、構造は単純である。ただし、そのうちの1種類には、さらに形は似ているが働きの異なる4種類の分子があり、鎖における(エ)その配列の仕方が遺伝子としての働きを決める。その配列は・・・(以下略) 問4 (エ)について、遺伝子として働く配列は理論上何通りあるか。 (以下略) 何と恐ろしい問題でしょう。遺伝子の塩基配列の組み合わせの理論値を問われていますが、想像もつきません。天文学的数値になるとか言う以前に、何の何乗になるといった計算すらできません。 まず、遺伝子とは何かということを明らかにしておきましょう。 そこで、高校生物の教科書で遺伝子を調べてみると、奇妙なこ