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ブックマーク / horikawad.hatenadiary.com (7)

  • 「ヒアリ死亡例は確認されなかった」という一部報道を検証する - クマムシ博士のむしブロ

    テレビのニュース報道が「環境省の調査により海外でのヒアリによる死亡例は確認できなかった」と伝えていた。 news.livedoor.com 国内で相次いで発見されているヒアリについて、海外での死亡例は確認できなかったとして、環境省はホームページから表現を削除した。 日テレNEWS24 しかし、このブログの前回の記事でも検証したように、アメリカではヒアリの死亡例が確認されているのは明らかだ。 horikawad.hatenadiary.com 1998年までに累計で少なくとも44例のヒアリによる死亡ケースが確認されている。そして、これはだいぶ少なく見積もった数だ。個々の死亡ケースは、たびたびニュースになっている。たとえば2016年には、母親が死去した翌日に、葬式のアレンジのために干し草の上で電話をしていた娘が、ヒアリに襲われて亡くなったことが報告されている。 www.independen

    「ヒアリ死亡例は確認されなかった」という一部報道を検証する - クマムシ博士のむしブロ
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    tomoya5 2017/07/20
  • NASAが発表した「TRAPPIST-1の系外惑星群」のインパクト - クマムシ博士のむしブロ

    Image credits: NASA/JPL-Caltech (images used under NASA media usage guidelines) アメリカ時間の2017年2月22日、NASAは系外惑星に関する新たな発見について記者会見を開いた。その新発見の内容とは、「ひとつの惑星系に7つの地球サイズの系外惑星が存在すること」だった。これら7つの系外惑星のうち、3つは地表に液体の水が存在しうるハビタブル(生命棲息可能)な惑星である可能性が示された。 生命を宿せるような「第二の地球」候補になりうる系外惑星が3つも同じ惑星系内で確認されるのは、初めてのこと。今回の発見は、我々が想像していた以上に太陽系の外には生命の星がありふれていることを示唆する、重要な発見といえる。 ・系外惑星とは 系外惑星とは、太陽系の外に存在する惑星のことである。これらは恒星の周りを公転している。観測技術の発

    NASAが発表した「TRAPPIST-1の系外惑星群」のインパクト - クマムシ博士のむしブロ
  • お知らせ - クマムシ博士のむしブロ

    えー今回はあまり楽しいお知らせではありません。 ここ2〜3年くらい、スーパーサイエンスハイスクールなど高校生の研究発表会や生物系のイベントなどで「クマムシ博士の知り合い」と名乗る男性(眼鏡を装着した短髪細身、年齢50歳前後)が女子高校生や女子大学生に近づき声をかけ「いろいろ教えてあげるからお茶を飲みに行こう」と声をかけて誘う事案が発生しているようです。これまでに、この人物から接触を受けた複数の方からこちらに報告が寄せられています。 この人物は私とは一切関係がありません。もしかしたら、何かのイベントなどで話をしたことがあるかもしれませんが、親密な間柄ではまったくなく、何か一緒に活動をしたことも一切ありません。 4月10日に開かれるクマムシ学研究会にもこの人物が参加してくる可能性があります。もし会場で私の名前を出す形でアプローチされた場合は、上述のことにご留意ください。また、もしもこれまでに、

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    tomoya5 2016/04/01
  • クマムシを研究している高校生の「脚ポンプ仮説」について - クマムシ博士のむしブロ

    めずらしくネット上でクマムシの話題が盛り上がっています。その話題がこちら。 クマムシの足、実は循環器か 京都の高校生の仮説脚光:京都新聞 私が過去に発表した研究成果よりもはるかに注目を浴びています。こうしてクマムシのことが世に広まっていくのはとてもよいことだし、この木津高校科学部の北澤さんのことは応援したいですね。 さて、この記事によると、クマムシの脚が移動ではなく循環器の役割を果たしているのではないかということを、北澤さんが仮説を立てて実験しているとのこと。さらに北澤さんは、クマムシの休眠(乾眠のことと思われる)では体が縮むため、脚を収縮させることで水分を積極的に放出しているのではないかと考えているようです。この研究発表は、今年8月に行なわれた進化学会の高校生部門で最優秀賞を受賞したもようです。 私はこの研究内容についての発表を聞いていないので、この新聞記事の内容以上のことは分かりません

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    tomoya5 2015/10/31
  • NASAの「火星における重大な科学的発見」を予想する - クマムシ博士のむしブロ

    2015年9月28日(日時間は29日)、NASAが「火星に関する重大な科学的発見」について記者発表します。 NASA to Announce Mars Mystery Solved: NASA 発表予定時刻から8時間前にこの予告を知り、自分なりに短時間で発表内容を予想してみました。以前、似たようなNASAの重大発表会見の内容(ヒ素細菌)について予想を的中させましたが、今回はちょっと私の専門からずれるため、記事は眉唾で読んでいただければと思います。 最初に結論から言うと、今回の重大な科学的発見は、火星生命体の発見ではありません。現在の火星探査スペックでは、まだ「生命体が存在する(した)こと」を言い切れるだけの証拠を集められないからです。それでは、何か。それは、ずばり、「火星地表に液体状の水が存在すること」に関する発表だと思われます。 今回の発表内容を予測するにあたり、記者会見に登場するメ

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    tomoya5 2015/09/29
  • 小保方さんに「悪意」が無かったことを立証することは可能か - クマムシ博士のむしブロ

    2014年4月1日、理研はSTAP細胞研究論文にかかっていた疑義に関する調査最終結果報告を行った。この最終結果報告では、小保方晴子さんが行った電気泳動像の切り貼りを「改ざん」、そして博士論文にあったテラトーマ画像の使い回しは悪意のある「捏造」と認定した。 科学研究の世界の常識に照らし合わせれば、この判断は妥当なものに映る。しかしながら、小保方さんはこの調査委員会の報告に対して不服申し立てを行う姿勢であり、4月9日に会見が行われる見通しだ。 小保方氏 8日不服申し立て 9日会見へ 小保方さんによれば、電気泳動像の切り貼りは「画像を見やすくしただけで元データと質的に変わらない」こと、そして博士論文の画像使い回しについては「物のデータが存在しているのに意図的に使い回しするはずが無く、単純な画像取り違いによるミス」であるとしている。つまり、「悪意」のある不正ではないという主張だ。 だが残念なが

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    tomoya5 2014/04/08
  • 研究者が沈黙する理由 - クマムシ博士のむしブロ

    公開された研究論文のデータについて議論をするのは科学研究の営みの一部です。科学研究における発見は、論文として発表されればその発見の妥当性が完全に保証されたことになる、というわけではありません。吟味されながら、その研究結果の妥当性が評価されていきます。これまでにも、有名雑誌に掲載された後に撤回された研究論文は数多くあります。 ある研究者が大きな発見の報告をし、国民の多くがその人を称賛するようになると、その研究者による研究報告の内容について議論すること自体が難しくなります。少しでも研究結果の疑義について論じれば、人々から非国民扱いを受けて個人攻撃を受けることがあります。そのような人々は、科学研究の作法について知らないのです。10年ほど前に、韓国ではこのような状況が起こりました。 ほとんどの研究者が疑念を持つようなデータがそこにあったとしても、世間にこのような雰囲気が形成されてくると、ブログなど

    研究者が沈黙する理由 - クマムシ博士のむしブロ
    tomoya5
    tomoya5 2014/02/17
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