突然だけど、僕はスマートフォンとSNSの依存症だった。 夜中に起きたら無意識にスマートフォンを手に取ってしまうし、ほんの少しの信号待ちでもSNSやニュースを眺めてしまう。動画配信をだらだら見る癖がなかったのが不幸中の幸いだったが、それでも株価からニュースからSNSの言説までを四六時中小さなディスプレイを通して眺めていた結果自分の思考が想像以上に疲弊し、いつの間にかSNSの論調に飼い慣らされてしまっていた。 こんなことを書くとオカルト初段認定されてしまいそうだが、スマートフォンの画面から絶えず流れてくる言説に晒されていたら、次第に思考がネット言論のトレンドに多かれ少なかれ飲まれてしまうと思うし、思考が変わるということは、行動も変わるのだ。 2000年代初頭に旧共産圏国家で相次いで起きたカラー革命は、スマートフォンとSNSが政権転覆の原動力になったのと同様に、直近のコロナ禍やウクライナ戦争にお