武田信玄の軍師として名高い山本勘助は大河「風林火山」を始め、数多くのドラマや小説で登場してきたものの、その実在性が長く疑われてきました。 それは山本勘助が大活躍する古文献が武田信玄の事績を描いた「甲陽軍鑑」のみだったことにあります。 ところが江戸時代に武士たちに長く愛読されてきた甲陽軍鑑は、明治以来の歴史学の「実証主義」によって、「資料的価値がない」と断ぜられ、戦後は山本勘助の話はフィクションだと決めつけられて「定説」となってしまったのです。 何より山本勘助の活躍がすごすぎて、甲陽軍鑑は読み物として「面白すぎる」のが、歴史学者のお気に召さなかったのかもしれません。 しかし、流れが変わってきたようです。近年発見された新文書で「山本勘助」実在説が有力になってきました。 そんな山本勘助学の現在がわかるのが、今やっている山梨県立博物館の「実在した山本管助」展です。 歴史好きの私は早速行ってみました