海外アウトソーシングに際して,海外のソフト会社等と契約を締結することが必要となります。私はこれまでに様々な国の企業との英文契約書を用意して交渉し,契約を締結してプロジェクトを実行しました。そしてその過程で国や企業などによる大きな違いを認識しました。 私が取引した中国の企業の多くは契約書の内容にあまり注意を払いませんでした。相手側より「どこにサインすればよい」との質問があったので,「ここに」と署名の箇所を示すと即座にサインしてもらえることもありました。 しかしインドやシンガポールなどの英語圏の場合は,契約書ドラフトを提出すると,大抵の場合内容に関していくつかの確認や修正検討の依頼がありました。 一般的に英語圏では契約書への意識が高い傾向があるものの,国や企業そして人により契約書に対する姿勢に違いがあることを強く感じました。 ある時,欧米企業の実際の契約書を目にする機会がありました。実際の欧米
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