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2006年12月6日のブックマーク (3件)

  • 契約マネージメント---破棄されること,実行されないことも想定する

    海外アウトソーシングに際して,海外のソフト会社等と契約を締結することが必要となります。私はこれまでに様々な国の企業との英文契約書を用意して交渉し,契約を締結してプロジェクトを実行しました。そしてその過程で国や企業などによる大きな違いを認識しました。 私が取引した中国の企業の多くは契約書の内容にあまり注意を払いませんでした。相手側より「どこにサインすればよい」との質問があったので,「ここに」と署名の箇所を示すと即座にサインしてもらえることもありました。 しかしインドやシンガポールなどの英語圏の場合は,契約書ドラフトを提出すると,大抵の場合内容に関していくつかの確認や修正検討の依頼がありました。 一般的に英語圏では契約書への意識が高い傾向があるものの,国や企業そして人により契約書に対する姿勢に違いがあることを強く感じました。 ある時,欧米企業の実際の契約書を目にする機会がありました。実際の欧米

    契約マネージメント---破棄されること,実行されないことも想定する
  • 大丈夫のはずのプロジェクトが大失敗

    これまでいろいろなオフショアプロジェクトをやりましたが,その中でいくつかの大失敗を経験しました。今回はその一つの教訓的な事例についてお話しします。 それは顧客情報システムの開発をベトナムに委託したときのことでした。オブジェクト指向の新技術を活用する開発テーマで納期も短かったため,まず優秀な技術者3名を選んでオンサイト開発を担当させました。当初は詳細仕様が決まっていなかったので,オンサイト技術者が顧客のところでFact to Faceで詳細を確認して,イテレーションで成果物を逐次確認しながら開発を進めました。4ヵ月後,最初の開発テーマを無事計画通りに完了することができました。 私は,開発プロセスと現地技術者の教育もある程度できたので,これならオフショアも大丈夫と経験的に判断し,次のテーマをオフショア開発することを決めました。それはデータベースにデータを登録し画面で入出力して指定帳票にアウトプ

    大丈夫のはずのプロジェクトが大失敗
  • 日本のITサービス会社の実態

    売上高に占める研究開発費はわずか0.8%----。情報処理推進機構(IPA)が11月29日に発表した「情報処理産業経営実態調査」から浮かぶ上がった日ITサービス会社の姿である。この経営実態から日ITサービス会社の明日の姿は見えてこない。 この調査は28回目になるものの、ITサービス産業の構造に大きな変化は見られていないという。ソフト開発における多段構造は温存されたままなので、売り上げを伸ばすには外注を含めて開発要員を増やすしかない。また、増益を図るには原価低減、つまり売り上げの6割近くを占める外注費を含めた人件費を削減するしかないのだ。 今回の調査結果では、外注費は4.2%、人件費は2.5%とそれぞれ増加しているものの、売上高の伸び率は0.8%増と鈍化。ちなみに03年度、04年度はともに2.7%と微増にとどまっている。大手ITサービス会社が外注比率を高めることで、売上高を10%前後

    日本のITサービス会社の実態