『女性ホームレスとして生きる〔増補新装版〕』の刊行(2021年9月)を記念して、2021年10月9日に梅田Lateralにてトークイベントを開催しました。登壇者は著者の丸山里美先生と、同書に解説「出会わされてしまう、ということ」を寄稿してくださった岸政彦先生です。質的調査を専門とする社会学者同士であり、二十年来の友人でもあるお二人の対談は、社会学の本質に迫る興味深いものでした。対談の一部を4回にわたってお届けします。 ホームレス研究の中から、女性がどうやって、なぜ排除されてしまったのか 岸 今日はお足元が悪い中、ありがとうございます……と、配信イベントで必ず言うんですが、いままでいちどもウケたことないんですけど。改めてご紹介したいと思います。京都大学の丸山里美さんです(拍手)。 丸山 よろしくお願いします。 岸 会場には、本の担当編集さんと、おさい先生(齋藤直子)の二人がいてくれています。