Machine Learning Advent Calendar 2015 1日目の企画です. 機械学習・人工知能系の国際会議(ICML, NIPS, AAAIなど)のチュートリアルや論文を眺めたことのある人なら,Submodular Function(劣モジュラ関数)という単語に見覚えがあるかもしれません.実際,ICML 2013,AAAI 2015や今年のIBISでも劣モジュラ関数のチュートリアル講演がなされています.今回は,劣モジュラ関数についてプリキュアで解説したいと思います. 劣モジュラ関数とは 劣モジュラ関数は集合関数(ある集合の部分集合を引数に取り,実数値を返す関数)の一種です.具体的には以下の定義を満たす関数です. $f: 2^E \to \mathbb{R}$ が劣モジュラ関数 $\iff$ 全ての$X \subseteq Y$ と $i \not\in Y$ に対して