気象庁とアメリカ地質研究所震源目録でマグニチュード6以上となっている地震は単純震源遡及法でも識別できる事が分かります。単純震源遡及法を使うと、目録に掲載されている以外の地震も特定することができます。動画などを制作する際に使われる色のレベルを下げると、このテーブルにまとめられている以上の地震を確認することができます。この初期結果報告では読み取りやすい大きな地震だけを取り上げていますが、単純震源遡及法が震源算出にも応用できることは明らかです。 地震Mとの破壊領域の重なり方から地震A, C, D, E, G, とIは地震Mの余震であると考えられます。これらの地震は比較的本震終了直後に発生し、本震でエネルギー放出量が低かった領域でおこりやすくなるようです。対照的に地震F, H, とJの破壊面積は地震Mとの重複は少なく、誘発地震と考えられます。地震Bはプレート境界型の地震では無く、地殻内の地震である