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ブックマーク / mainichi.jp (66)

  • 日本玩具博物館:民間なのに健全運営の秘訣は - 毎日jp(毎日新聞)

    ◇所蔵品9万点 館長の井上重義さんに聞く 民間の博物館でありながら、世界中から年間約3万人が訪れる日玩具博物館(兵庫県姫路市香寺町)。全国的に博物館離れが進み、公営の博物館でさえ運営が厳しい状況の中、なぜ健全な経営を続けることができたのか。井上重義館長(73)に博物館の魅力や展望を聞いた。【聞き手・山川淳平】 Q:なぜ民間の博物館を始めようと思ったのですか? A:49年前、通勤途中に立ち寄った書店で斉藤良輔氏の著書「日の郷土玩具」を手にしたことがきっかけで郷土玩具の収集を始めました。江戸から明治にかけて庶民の間で作られ伝承されてきた郷土玩具が、近代玩具の出現で消え行く現状を知りました。「誰かが後世に伝えなければ」と、会社勤めの傍ら全国の玩具の作者や民家を訪ねて収集しました。郷土玩具の評価を高めるには展示施設が必要と考え、新築した自宅の一部(47平方メートル)を展示室にした「井上郷土玩具

  • ブックウオッチング:街の本屋さん 墨田書房(東京都中央区) - 毎日jp(毎日新聞)

    ◇店頭に魚の専門書ずらり 築地市場の一日を「激流をカヌーで下るような感じ」と例える「墨田書房」の小林直樹代表(68)。墨田書房は正式名称を「東京都弘済会書籍部」といい、東京・築地市場の「場内」で唯一の書店だ。新聞、雑誌、料理や魚の専門書をそろえる。戦後の復興に歩調を合わせ場内市場の現在の建物ができた1950年代の初めからここに店を構えている。午前6時の開店と同時に、買い出しの合間に立ち寄り、新聞や雑誌を買っていく威勢の良い仲買人の姿があった。 セリ場や仲卸業者が軒を連ねる建物の正門寄りに通称「魚がし横丁」はある。横丁には、飲店のほか調理器具、ゴム長、はかりなど飲関連の物販業者が店を構える。その一角、8号館の東の端に墨田書房はある。店舗面積は10平方メートルに満たない小さな店舗だ。 以前は仲買人やプロの料理人しか訪れなかった場内だが、現在は外国人も含め一般客のほうが多い時間帯もある。小林

  • ビタミンE:取り過ぎると骨粗しょう症の危険 - 毎日jp(毎日新聞)

    ビタミンEを取り過ぎると骨粗しょう症を起こす危険があることを、竹田秀・慶応大特任准教授の研究チームが突き止めた。ビタミンEは、老化防止に有効とされる抗酸化作用があり、最も人気のあるサプリメント(栄養機能品)の一つ。4日付の米科学誌ネイチャーメディシン(電子版)に発表した。 健康な骨は、骨を作る細胞と壊す細胞「破骨細胞」がバランス良く働いて維持される。ビタミンは骨の強度に関わり、特にビタミンDは骨粗しょう症の治療に活用されている。しかし、ビタミンEの働きは謎だった。 チームがビタミンEを取り込めないマウスを作って調べたところ、破骨細胞の働きが弱く全身の骨量が多いことに気づいた。そこで、破骨細胞を培養し、ビタミンEを加えると、破骨細胞が巨大化することを発見。詳細に解析すると、ビタミンEが破骨細胞の巨大化に必要なたんぱく質の合成を促していることを突き止めた。 さらに、正常なラットに毎日10ミリ

  • 特集ワイド:日本よ!悲しみを越えて 京大教授・佐伯啓思さん - 毎日jp(毎日新聞)

    tonybin
    tonybin 2012/02/27
  • 大阪弁護士会:知的障害者に専門弁護士 「国選」で新派遣制度 - 毎日jp(毎日新聞)

    大阪弁護士会は、裁判所から容疑者段階での国選弁護人の指名依頼を受ける際、知的障害や精神障害の有無を連絡してもらい、こうした障害に関する知識を持つ弁護士を派遣する新制度を始めた。逮捕後の早い時点から専門的な弁護士が就くことで、障害の特性に配慮した取り調べや福祉的支援を図ることが可能になるメリットがあるという。 制度は11月にスタート。容疑者が精神障害者保健福祉手帳や、知的障害者に交付される「療育手帳」を所持していたり、特別支援学校の通学歴がある場合、裁判所から国選弁護人の指名依頼を受ける日司法支援センター大阪地方事務所(法テラス大阪)に情報提供してもらう。大阪弁護士会は国選弁護人に登録した約2000人のうち、研修を受けた約100人から候補者を推薦。法テラスが裁判所に通知し、選任される。 同弁護士会関係者によると、最初の依頼があった11月23日から12月1日までに、裁判所から「障害あり」との

  • 発信箱:文盲作家のノート=伊藤智永 - 毎日jp(毎日新聞)

    スイス西部の田舎町で7月27日、ハンガリー出身のフランス語作家、アゴタ・クリストフが亡くなった。享年75。第1作「悪童日記」が世界中で読まれた。原題は、素っ気なく「大きなノート」である。 盗み、恐喝、放火、殺人未遂……双子の少年が悪行の数々を記す。武骨な文章と酷薄な物語が話題を呼んだが、何も感じず何も考えず「ただ行為する子供たち」は、なぜそれをノートに書き留めたのだろう。 アゴタは21歳の時、ソ連の支配に民衆が蜂起し、鎮圧された「ハンガリー動乱」(1956年)で国外へ逃れ、亡命先としてスイスの田舎町をあてがわれた。結局そこに住みついて半世紀。そこで死んだ。 自伝「文盲」には、自分を一人の人間にしたハンガリー語への慈しみ、政治の事情で習得を強いられたフランス語への憎しみが、絞り出すうなり声のようにつぶやかれている。政治的にはフランス語がアゴタを救った。しかし、アゴタはフランス語を「私の母語を