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ブックマーク / ryougetsu.net (5)

  • 亮月写植室*熊本に残された「写植屋さん」

    2013.5.11(土) 熊市内 ●熊にモリサワ機がある!? 2013年3月初旬、「熊の実家が写植業を営んでいましたが、この度写植機を廃棄処分することとなりました。」とのご連絡を頂いた。モリサワの手動機が4台、使われていた時のまま保存されているとのことだった。 筆者がモリサワの手動機を見たことがあるのは大阪DTPの勉強部屋さんが所有する MC-6 のみ。機種をお尋ねすると、MM、MC-101、ROBO V が2台、とのこと。それぞれ電動式、電子制御式、画面搭載型の画期的な写植機として世に送り出された機種である。 熊は筆者が住む岐阜からは非常に遠く葛藤したが、「モリサワ機がそのまま残されているが、近々処分されてしまう」ことがどうしても忍びなく、最期の餞という意味でも取材をお願いした。 亮月写植室初の九州取材。熊に残された在りし日の写植の姿はどのようなものであるか。緊張感とともに当日

  • 亮月写植室*写植機ゆずります

    ●手動写植機ゆずります →2023.5.13掲載分(募集終了) ・モリサワ「ROBO 15XY III」 →2023.3.18掲載分(募集終了) ・写研「PAVO-KV」 →2022.9.10掲載分(募集終了) ・モリサワ「ROBO 15XY II」 ・モリサワ「ROBO 15XY III」 →2022.6.7掲載分(募集終了) ・写研「SPICA-AH」 →2022.5.18掲載分(募集終了) ・写研「PAVO-JV」 ・写研「PAVO-10」 →2020.12.26掲載分(募集終了) ・リョービ「レオンマックス-2」 ・モリサワ「ROBO 15XY II」 →2020.6.13掲載分 ・リョービ「レオンマックス-1」 →2019.2.27掲載分(募集終了) ・写研「PAVO-KY」 ・写研「PAVO-JL」 ・写研 PAVO型 型番不詳2台 →2011.10.2掲載分(募集終了) ・写

  • 亮月写植室*写研が動いた日・2

    ←前半へ戻る ●中村征宏氏の講演「ナール&ゴナ 発想と制作」 11時からは書体デザイナー・中村征宏氏による講演があった。 司会進行は杏橋氏。しばらくは杏橋氏による解説が続く。 ナールが発売されたのが1972年。それ以前の和文書体の状況について。 1924年に写真植字機が発明された。これから約50年間は、明朝体・ゴシック体・教科書体というような基的な書体しかなかった。 その当時、1964年に写研で初めて制作した書体見帳の実物を披露される。この頃は「写真植字機研究所」という名称だった。 写研初の書体見帳『写真植字』(1964年) 書体は当時の社会情勢を反映していて、横太明朝体はテレビ用として開発され、走査線を考慮して横画を太く設計されたものだった。石井丸ゴシック体は機械の銘板のために作られた。太教科書体はNHK教育テレビの開局に合わせ、テレビ放送用の教科書体ということで作られた。ミキイサ

  • 亮月写植室*写研が動いた日

    ●風の便りで 2011年初夏。写植機メーカー最大手だった「写研」が「第15回電子出版EXPO」に出展すると知った。 何事かと思った。数年展示会へ姿を見せなかった写研が出るのだから何かあるな、という期待を持ちながらも、この催しに行くかを決めないまま出展の当日を迎えた。 7月7日、開催初日。この展示会を見に行った人の報告や写真がネット上に数多く載せられていた。「写研、フォント開放の試み」。ブースに掲げられた石井社長のメッセージや InDesign 上で動作しているように見える写研の書体。様々な憶測や意見が飛び交っていた。 居ても立ってもいられなくなった。歴史的(かも知れない)発表をこの目で見たい。詳しく知りたい。写研ブースに行った知人からのレポートのメールがその気持ちに火を着けた。 ●いや、意地でも行くしかない (※以下、「亮月だより」2011年7月9日付の記事を再構成・大幅に追補して掲載して

  • 亮月写植室*筑紫書体はどうやって、なぜ生まれたのか

    ●気になる存在・筑紫書体 フォントワークスの代表的な存在となった「筑紫書体」。 元写研の藤田重信氏が携わっていることもあって、発売される前から気になる存在でした。一方でその独特な文字形状がなかなか筆者には受け容れられず、近付きたいがあまり見たくはないというジレンマを抱えつつもずっと頭の片隅にある書体でした。 2011年春の終わり、そんな筑紫書体について作者ご人が語られる催しがあると知りました。筆者がこの4ヶ月ほど土日も含めかなり多忙ということもあり参加申し込みを見送っていましたが、「あの独特なデザインにはきっと理由があるに違いない、先入観に囚われずに筑紫書体を観察したい、見方が変わるかも知れない」という思いに駆られ、開催3日前に参加を決めました。 この講演がある「大阪DTPの勉強部屋」は初参加。大阪も「わたしの馬棚」以来ということで新鮮な気持ちで臨みました。会場は約100人が聴講するとい

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