民間企業を中心に構成され、総務省も支援する「次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会」が縦書きレイアウトの国際標準化に向け動き出している。 民間企業を中心に構成され、総務省も支援する「次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会」が、縦書きレイアウトの国際標準化に向け活動中と産経新聞などが伝えている。 縦書きなど日本特有の要件は、電子書籍の世界ではEPUB 3の策定時にも注目を集めた。ともすれば日本固有なものとしてとらえられがちなこれらの要件が世界標準のフォーマットに入るかどうかが日本のコンテンツの国際競争力を考える上で外せないものだったからだ。そして、EPUB 3ではこれらの日本語組版関連がかなり盛り込まれた。この辺りの経緯はそれに尽力した村田真氏の「縦書き実現へと向かうEPUBと標準規格の魅力」が詳しい。 今回の話題は、電子書籍に閉じず、Web技術、正確にはCS
吉田克己 [5時から作家塾(R) 代表/World Business Trend Tracker 主宰] 吉田克己の電子書籍フォーキャスト やがて本はすべて電子化されるのか、それとも、やはり本は紙で読むものなのか……。かつて「ISIZE BOOK」のウェブマスターを務め、早い時期から本とウェブの理想的な関係を追求してきた吉田克己氏が、世界と日本の電子書籍マーケットを見渡しながらその近未来像をフォーキャスト(予測)します。 バックナンバー一覧 こんにちは、「電子書籍フォーキャスター/World Business Trend Tracker」の吉田克己です。今回も電子書籍マーケットの将来予測(フォーキャスト)をお届けします。第6回は――ちょうどこの原稿が公開されるタイミングと「コボタッチ」の発売日が重なるということもあり――ここ2ヵ月くらいで出てきた話題を、おもに各種の調査結果と予測データを
文具雑誌での執筆活動をメインとする著者による、1冊まるごと鉛筆の本。削る、書く、持ち運ぶ……鉛筆にまつわるどんなシーンも逃すことなく褒めて褒めまくるという、相当マニアックな内容だ。鉛筆への溢れる思いは、削りカスだってけっして仲間はずれにはしない。「削りたての木軸と黒鉛芯の削りかすが奏でる香りの競演は、もはやアロマテラピーの一種といってもいいほど」であり、しかも「机でしばらく愛でていたいオブジェ」ですらあるという。 想像の斜め上を行く、著者独特の「のめり込み具合」は、笑いながら読み進めていくうち、だんだんクセになってゆく。そして気付けば、遠い昔、毎日のように鉛筆を使っていた日々が少しずつ思い出され、懐かしい気持ちで胸がいっぱいに。 鉛筆と深い関係にある諸文具への目配りも忘れてはいない。消しゴムやキャップはもちろん、驚くべきことに「飲食店の紙ナプキン」までもが登場する。その意味で本書は、鉛筆を
前回は、自主出版が拡大する根拠を、主に既存の出版流通システムから説明し、そもそも書籍出版には不向きであったと述べた。既存システムの欠陥は、ことごとくアマゾンの標的となり、その成長の原動力となっている。デジタルを警戒し、システムを守ろうとする姿勢は、さらに出版社を自縄自縛の状態に置いている。もはやE-Bookだけを問題にすることは無意味。紙とデジタル、新刊、既刊、古書を含めた本の流通の再設計を考えるべき時だ。 書籍出版のための流通とは:“雑書混流”の矛盾 日本はかつて、身分を問わず知識への渇望を持った国だった。江戸後期から1980年代頃までの約2世紀にわたって、一時の断絶はあっても、出版は知識需要とともに拡大を続けていたと考えられる。諸外国と比べても本好きな民衆だったのだ。近代出版業の創始者たちは、つねにその国民を意識していた。裾野を広げ、頂点を高めることに努めていた。その後ビジネスは自動的
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