「障害萌え」が希求する「百合ブーム」とレズビアン差別 〜「季刊エス 2009年7月号」内『百合の薫り』 2009年は、 志村貴子『青い花』、 いけだたかし『ささめきこと』、 石見翔子『かなめも』といった 人気百合漫画のTVアニメ化が実現した、 日本の百合文化において特筆すべき年である。 それらの放映に先駆け、 飛鳥新社「季刊エス」2009年7月号では、 『百合の薫り』と題し、 47ページ(イラスト集含む)にも及ぶ大特集を組んでいた。 同特集は、 百合作品を手掛ける漫画家として 志村貴子、いけだたかしに加え、 『乙女ケーキ』のタカハシマコ、 『マンガの作り方』の平尾アウリ、 さらにはレズビアンおよびバイセクシュアルの当事者として 元「アニース」編集者の萩原マミと 写真家の戸崎美和のインタビュー記事を掲載している。 しかし、志村貴子といけだたかしはともかくとして、 とくに話題性もないタカハ
“バイセクシズム”にNO ! 〜「迷信」を捨て、正しい知識を! 「ヘテロセクシズム(異性愛至上主義)」 という言葉は目にするが、 「バイセクシズム(両性愛至上主義)」 という言葉はあまり用いられない。 だが、確実に存在する――とくにフィクションの世界においては。 一般的にバイセクシュアルは、 レズビアン、ゲイ、トランスジェンダーと並んで 「LGBT」と括られ、 「セクシュアル・マイノリティ」と位置づけられている。 しかし、文学や芸術において、 しばしば「人と違うもの」は必要以上に美化される。 とくにバイセクシュアルの場合は、 同性愛の他に 「セクシュアル・マジョリティ」である異性愛も内包しているため、 しばしば“性別を越えた愛”というふうに神聖視されることがある。 たとえば、 『かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜』や 『処女はお姉さまに恋してる』などといった作品は、 「百合」ないしは「百合
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く