“バイセクシズム”にNO ! 〜「迷信」を捨て、正しい知識を! 「ヘテロセクシズム(異性愛至上主義)」 という言葉は目にするが、 「バイセクシズム(両性愛至上主義)」 という言葉はあまり用いられない。 だが、確実に存在する――とくにフィクションの世界においては。 一般的にバイセクシュアルは、 レズビアン、ゲイ、トランスジェンダーと並んで 「LGBT」と括られ、 「セクシュアル・マイノリティ」と位置づけられている。 しかし、文学や芸術において、 しばしば「人と違うもの」は必要以上に美化される。 とくにバイセクシュアルの場合は、 同性愛の他に 「セクシュアル・マジョリティ」である異性愛も内包しているため、 しばしば“性別を越えた愛”というふうに神聖視されることがある。 たとえば、 『かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜』や 『処女はお姉さまに恋してる』などといった作品は、 「百合」ないしは「百合