2020年12月1日のブックマーク (1件)

  • 世界の終わりの庭で 雑感 - ここにいないのは

    遥か未来、嘗ての文明が廃れた世界で、右手のない美しい女性型の機械人形が掘り出された。 ティフォンの名乗るそれは、彼女を売る世話をする同様に女性型の機械人形に嘗てあった出来事を語り出す―― という出だしのSF百合小説。 連作短編形式で、ティフォンの始まりから埋められるようになった経緯が語られます。その経緯は膨大な時間と膨大な距離に満ちており、語られるのはほんのひとかけらを掬ったものになります。それは、女性同士の触れ合いのエピソードでもありました。 小説家志望のさっちゃんがラーメン屋の娘・ゆーちゃんに小説に関して熱く話すショートショート――最後に突然曝される変わってしまった世界のバックボーン。 土に埋もれた右手を発見した大学生が、枯れない花を研究する研究者と右手に関して研究する短編。 あるいは人間が生きる世界の終焉の話。 SF部分はふんわりしており、機械人形・長命処理、そして星間移動、あるいは

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