両親「納得できない」 検察審査会に申し立てへ 横浜市立奈良中学校(青葉区)で2004年12月、柔道部顧問の男性教諭(31)から技をかけられ続けた男性(19)が脳挫傷などの重傷を負い、教諭が傷害容疑で書類送検された事件は27日、「嫌疑不十分」を理由に不起訴となった。事件から5年。男性は大学進学の道を絶たれ、今も重い後遺症と闘っている。教諭らを相手取り民事訴訟で争っている男性の両親は、横浜地検の判断を不服として検察審査会の判断を仰ぐ意向を示した。 男性の両親らはこの日、横浜地裁で開かれた民事訴訟の口頭弁論に出席。閉廷後の午前10時半、地検を訪れ、担当検察官から「傷害の故意が認定できない」などの理由で不起訴となることを伝えられた。 「検察官の説明は到底、納得のできる内容ではなかった。すぐに検察審査会に不服を申し立てたい」。男性の父親(62)は憤りを隠さなかった。 両親によると、男性は記憶障害など