【ニューヨーク=山中季広】浮気の数々を妻やファンに謝罪することで、タイガー・ウッズ(34)が再起に向けて動き出した。結婚生活が破綻(はたん)しなかったのは「プレナップ(prenup)」と呼ばれる婚前契約制度のおかげだと評判だ。慰謝料や遺産目当ての結婚を防ぐための制度だが、復縁にも有効な手立てとして脚光を浴びている。 10人を超す浮気相手捜しが一段落すると、米国内の関心は、スウェーデン出身の妻エリンさんがウッズと離婚するかどうかに向かった。注目を集めたのは、夫妻が交わした「婚前契約書」の存在だ。 5年ほど前に結婚した2人は「婚姻が10年続いたら、それ以降に万一別れる際、ウッズ氏はエリンさんに2千万ドル(約18億円)を支払う」との契約に署名していたという。財産分与や慰謝料目当てのかりそめの結婚ではないことを確かめるためだった。 米メディアによると、昨年11月に浮気がばれると、この条項は「