小説の題材として、鍛冶師が登場するケースは少なくありません。 鍛冶師は道具の王様、職人の王様とも呼ばれ、あらゆる職人が「使う道具」を作ることが多いから。 つまり、人が生活を営む以上、直接的に、間接的に鍛冶師は関わってくるためです。 ところが鍛冶について調べようと思うと、適切で分かりやすい資料がなかなか出てこない。 私は自著『青雲を駆ける』という本で、主人公を鍛冶師として起用したため、資料探しには最初ずいぶんと苦労した。 どのような本を読んでいけば良いのか、同じ道を歩む新人の方々にぜひ道しるべを残しておきたい、という思いで、この記事を書いています。 少しでも参考になれば幸いです。 1.鍛冶屋の教え 横山祐弘職人ばなし 鍛冶屋の教え 横山祐弘職人ばなし(小学館文庫) 作者:かくまつとむ 発売日: 2018/07/01 メディア: Kindle版 最初に読むのにこれほど良い本はない。 一人の鍛冶