科学館に展示されていた当時のB6形蒸気機関車。現在は大阪市内の工場で保管されている(2013年撮影)=名古屋市中区の市科学館で 名古屋市教委は24日、活用方法を検討していた市所有のB6形蒸気機関車(SL)を、市科学館(中区栄2)の敷地内に敷く長さ120メートルの線路で走行させる案を市議会に示した。昨年度は車両が停止した形で車輪のみモーターで動かす展示方法を検討していたが、より本格的な走行展示に方針変更した。 現在解体保存されているSLを走行できる状態に復元するだけで最大3億3000万円かかり、線路や展示施設の整備などを含めると費用はさらに膨らむとみられる。事業の意義や費用対効果をめぐり議論を呼びそうだ。 市教委が市議会教育子ども委員会に報告した専門業者による活用調査の中間報告は、プラネタリウムを中心に科学館の来館者が増加する中、機関車が動く仕組みを体感できる展示をすべきだと指摘。これを受け