慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の河野洋平官房長官談話に関する有識者チームの検証結果について、河野氏自身は21日の講演で「すべて正しい」と述べ、その事実関係の正しさを認めている。ところが、検証に対する韓国主要紙の21日付社説の論調は激越なものだった。 「河野談話は“殻”だけが残ることになった」(中央日報) 「検証の名で暴露するのは信義に欠け無礼な国家がするような野蛮な振る舞いだ」(京郷新聞) 「報告書は21年前の河野談話に大きな傷をつけるもの」(朝鮮日報) 「今になって検証うんぬんすること自体が天に唾する行為だ」(ハンギョレ) それだけ韓国にとって、河野談話は外交的に勝ち取った大きな成果だったということだろう。その正体が赤裸々となって「河野談話の無力化」(東亜日報)が進むことは、談話を根拠にして日本たたきを続けてきた韓国メディアにとっても都合が悪いのだ。 朝鮮日報は河野談話が生まれた背景