ブックマーク / sakutamatengo.hatenablog.com (11)

  • 共に手を合わせる - 硝子の瞳と猫と

    曇り空の早朝 薄暗い林の先に佇む祠に たくさんのしきみがお供えして有るのが見えた 祠の周囲の落ち葉も掃いてある 地域の人がちゃんとお守りしてくれているのは 有難いこと 花立てからしきみを抜くと 違う植物が一混じっていた 似ているから間違えたのかと思ったが 花立て全てに同じ様に しきみと一緒にお供えしてある その植物を調べてみると「日榊(ヒサカキ)」 この祠には御神体も仏像の類いも 安置されてはいないが 「神仏習合」なのだろうか? 仏前にヒサカキをお供えする地域もあるので 判断が難しい 前回のお供えはしきみの他に お米とお酒だったので 祠を訪れる人も同じ人ではないように思える 当番制にでもなっているのかな この祠が壊れてしまっても きっとお参りは続くだろう 訪れる人は 各々の思いで 静かに手を合わせる どのような方々が お参りに来られているのか 私も思いを巡らせながら 山野草とお線香を お

    共に手を合わせる - 硝子の瞳と猫と
    toriburo
    toriburo 2024/08/09
  • スキスキスキスキー - 硝子の瞳と猫と

    朝 外で洗濯物を干していたら 突然 声がした 「スキ スキ スキ スキー」 Wow めっちゃ嬉しくなって 「私もスキ スキ スキ スキ スキー」 と返すと もう一度 「スキ スキ スキ スキー」 庭のエゴノキから 高く澄んだ声が 応じる すっかり葉を落として 枝だけなのに 声の主が 見つけられない それでも 写真を撮れればと思い スマホを取りに行っている間に 移動してしまい 今度はお隣のミズキの木から 聞こえた 散歩中に 野鳥の美声を聞いて その名前を 知りたいと思う事が 今まで 何度もあった しかし 鳴き声が複雑で速く 聞き取れない 文字にしないと 検索が出来なくて諦めていた 『↑シジュウカラ』 今回は 簡単に聞き取れたので調べると 声の主は「シジュウカラ」と 判明した 「ピーチ ピーチ ピーチ ピーチ」と 聞こえる声も 「スキ スキ スキ スキー」も 警戒している声のようだ なぁ~んだ

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    toriburo 2023/12/18
  • 過疎地にやって来た パン屋さん - 硝子の瞳と猫と

    土曜日に 歯医者に行った その日が治療最終日で 歯のクリーニングを終えた後 口内を簡単に診た先生は 私の地元の話題を 振ってきた 「○○にパン屋さんが オープンしたようですね」 ○○は 地域資源活用施設として 田舎料理のレストランが あったのだが 利用者減少で 3年前に閉店していた そのパン屋さんは 有名観光地からの 移転と聞いて 興味津々 お昼は過ぎていたが 早速帰りに寄ってみた 自宅を通り過ぎて10分 国道を右折して 駐車場に向かう 催事がある時 花見の時期以外は 閑散としていた駐車場は 満車に近い状態で驚いた バイキングのレストランは 小洒落たカフェレストランになっていた カフェの入口のテーブルに 籠に並べられて パンが売られているはずだが 全て売り切れていた テイクアウトのコーヒーを 注文して 店主らしい女性に 「パンの売り切れ」を嘆くと 今朝 テレビの生放送で紹介されてから 地元

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    toriburo 2023/12/10
  • 『テトちゃうやろ!?』 - 硝子の瞳と猫と

    ようやく冬らしい気温になり始めた 11月の下旬 室内が暖かくなり始める 職場のお昼前 「私ちゃん テトが肩に乗っとるよ」 後ろのデスクから 声を掛けられた 「!?(タイトル通り).....」 私は作業の手を止めて キャスター付きの椅子を 後のデスクに向けて スーっと滑らせ 背中を向けたまま 「取って」と お願いした 「無理無理無理」 S2さんに即座に拒否された 仕方がないので 椅子からゆっくり立ち上がり 更に後部デスクの S1さんのところまで移動して 「取って」と 又背中を向けたまま お願いした 彼女は 手慣れた様子で 布製のガムテープを 5cmくらい千切ると 軽く私の背中に 押し当てた 「取れたよ」 そう言いながら ガムテープを折り畳んで ゴミ箱に放り込んだ 「ありがとう」 お礼を言いながら S 2さんを振り返り 「全っっっ然 似てないけど 何でテトなのよ?」 「肩に停まってる姿が 茶色

    『テトちゃうやろ!?』 - 硝子の瞳と猫と
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    toriburo 2023/12/03
  • お供えリクエスト - 硝子の瞳と猫と

    自宅の 程近い山の頂上付近に 安土桃山時代に落城した 山城跡地がある 今年の6月に 木々に囲まれた跡地の中に 祠が有ることを知ってから 愛犬チーの散歩がてら 週末にお参りを始めた 行く道すがら シキミと四季折々の花を調達し 秋には拾った栗を 時には 家にある果物を持参した 祠の左側 朝日が差し始める 11/5 先日 周囲では見当たらない 柿の木の葉が 祠の前に落ちていたのが 不思議で ずっと気になっていた 「誰かが 柿の葉寿司をべたのでは」と いう クスッと笑えるブコメを もらったのだが 突然 ある考え(妄想)が 浮かんだ これは「柿を 又べたい」と いう 仏様からの『お供えリクエスト』だったのではないのか 大きな葉と小さな葉は 大きな祠と小さな祠からのメッセージ どちらの仏様も 柿をご所望なのだろう 11/12綺麗な柿の葉 11/25の枯れた葉 この伝達方法は 奥ゆかし過ぎて 私には

    お供えリクエスト - 硝子の瞳と猫と
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    toriburo 2023/11/25
  • 早朝のチー散歩 - 硝子の瞳と猫と

    週末のチー散歩は のんびりペース 日曜日は 山城跡地の祠にお参りするので 早朝まだ暗いうちに 家を出る 懐中電灯片手に 山道を歩く LED のライトは白く 切り裂くように 道を照らす 逆に周囲の影は 深くなる スポットライトで 煌めくのは 降りだした小雨 雨粒が キラキラ 遊歩道近くの蛇口の水も キラキラ 暗くないと この光のショーは見られない 祠の前に 紅葉した葉が二枚落ちていた 柿の葉っぱのようだ しかし この雑木林や遊歩道周辺に 柿の木は無い 蒼とした林の奥まで 風で飛んできたとも 思えない 鳥だろうか? 不思議な話 すっかり明るくなった 帰り道 昨日の強風で飛ばされた たくさんの枯れ葉や小枝が落ちている アスファルトの道が ふかふかで歩きやすい 暗い往路では見えなかった 鮮やかな色に出会う ドウダンツツジ と ヒヨドリジョウゴ カラスウリの熟すまでの変化が 同じ日に見られるのは

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    toriburo 2023/11/19
  • 幻の猫 - 硝子の瞳と猫と

    息子にピアノを教えてくれていた先生は に縁のある方だった 二度も捨てを保護し  借家の大家さんから許可もらって育てていた ある日 レッスンを終えて山道を走行中 路肩に停まっている車に気付いて減速すると 先生の車に気が付いた若いカップルは 慌てて車に乗り込み走り去って行った 「不法投棄でもしていたのかしら?」何気なくその場所を見みると 捨てられていたのは 小さな仔3匹だった 産まれて間もない仔のようで 放っては置けない 動き回るをそのまま車に乗せられない 先生が教え子の家に引き返し 箱を貰って戻ると そのわずかな間に茶トラの仔が轢死していた 無事だった2匹を箱に入れ 轢死した遺体を袋に収容し 動物病院に急ぐ たくさんのダニや目やにをつけた 小さな仔を診察したかかりつけ医は「この子達のお母さんは過酷な生活をしていたみたいだね」と哀れんだ 仔の世話について 説明を終えた医師は「見

    幻の猫 - 硝子の瞳と猫と
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    toriburo 2021/09/21
  • 伝承技術と科学技術 - 硝子の瞳と猫と

    中世より 石積みの巧者として名を残す「穴太衆」(あのうしゅう) その伝統を継承する「粟田家」十三代目の万喜三さんの口癖は「石の声を聴け」 息子の純司さんは 近畿大学土木工学科を卒業して 父に弟子入りした 粟田家に伝わるのは 熟練技術の石積みで 文書にされた技術書は無い 黙々と石を積む父親に 土木理論を投げ掛けても「へ理屈ばかり言うな」と一蹴される 「石の声を聴き 石の行きたいところへ持って行くのが 穴太の石積みの鉄則や」 石工は土木技術者ではあるが「理屈ではなく盗んで覚える」職人でもある 「安土城の三の丸の石垣の 修繕工事にかかっていた時のこと 石を納めてバールを外すとコトンと音がしたんです その時納まったと感じました  これが石の声かと心の底から納得しましたね」 それは 純司さんが修業に入って 9年目のことだった 土木理論を学んだ純司さんは 多くの人に知って貰うため 穴太の石積みを一般素

    伝承技術と科学技術 - 硝子の瞳と猫と
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    toriburo 2021/09/15
  • 乾坤一擲のワクチン - 硝子の瞳と猫と

    「コロナワクチン」これ程 副反応に個人差があるワクチンは 初めてではないだろうか 同僚や近所の人に 接種2回目後の様子を聞くと 「腕が上がらなかった」「痛くて横向きで眠れなかった」「発熱して とにかくしんどかった」という人が多かった 幸い私は副反応がなかったが 夫はワクチン接種翌日に発熱し 仕事を早めに切り上げ帰宅した 38.5度の熱が出た為 自宅にあった「とんぷく」を飲んで就寝 翌日は37.4度まで下がり「汗かいて寝たら楽になった」と出勤した 幸い夜には平熱に戻っていた 昨日 読者登録しているブロガーさんの記事で 私が夫に安易に飲ませた「解熱剤」にも相性があることを初めて知って 青くなった 私がワクチン接種をした時 別の接種者二人が「熱が出たり頭痛がしたら飲んで下さいね」と「とんぷく」(薬は有料)を診療所の受付で渡されていた 私には無かったので尋ねると「え?いるの? いるなら処方してもら

    乾坤一擲のワクチン - 硝子の瞳と猫と
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    toriburo 2021/09/08
    コメントありがとうございました<(_ _)>
  • 箱に入るのは一度だけで良い - 硝子の瞳と猫と

    外出前に空箱をそのままにしていた スマホの高速充電器が梱包されていた 小さめの箱 帰宅すると箱が歪んでいた これは「あの形」だ 小さな奴の仕業だと思ったら 大きな奴も加担していたようだ 小柄な天護      と    大柄な珠玉(タマ) 狭い所に入りたがるのは「胎内回帰願望」と言われる  安心できる場所なんだね ふふふ そっと蓋を閉じる 雄ちゃんは慌てない ちゃんと自分で脱出できるし 私を信頼してくれているからね 「女が男を箱に閉じ込める」小説の一場面を 急に思い出した まず 江戸川乱歩の「お勢登場」 病弱な夫を軽んじ 浮気をする「お勢」 ある日の昼後 一人息子とその友人達とかくれんぼに興じていた夫は 誤って押し入れの頑丈な「長持ち」の中に閉じ込められてしまう 子供達は遊びに飽きてどこかに行き 叫べど叩けど女中も気付いてくれない 恋人との逢瀬を楽しんで 夕方帰宅したが 息絶え絶えに

    箱に入るのは一度だけで良い - 硝子の瞳と猫と
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    toriburo 2021/08/31
  • 通勤の車窓から ① - 硝子の瞳と猫と

    田舎あるある 「通勤手段は車のみ」 自宅も勤務地も山の中  田舎 to 田舎 通勤途上の車窓から 車をスタートさせて しばらくして気付いた ボンネットに オオカマキリの子供がしがみついていた 義母の家までは1分程だ 頑張れ 国道へ合流する地点で停車すると 飛ばされないように 何とかウィンドウの窪みに逃げ込む 「賢いな」 おかげで 無事 義母の庭に放してやれた 次の世代まで どうか無事命を繋げられますようにと祈る 「フリーズしているシマヘビさん 生きてる?」このまま進むとタイヤでひきそう ブレーキを踏んだまま 様子見する 動く気配がないので ドアを開けて外に出ると 慌てて草むらに逃げ込んだ 交通事故には気を付けてね しばらく行くと 凄いものを見た 会社のすぐ側を 鳳凰が飛んでいるではないか これは「吉祥」 近くに赤い鷹まで従えている ここは神の畑か? 見たところ 只のとうもろこし畑 「脅し」

    通勤の車窓から ① - 硝子の瞳と猫と
    toriburo
    toriburo 2021/07/27
    ここ数年蛇を見ていないので蛇との遭遇が羨ましいです(^^♪
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