ベイジに入社する前、予備校で講師として小論文やエッセイの書き方を教えていた。入試を突破する文章を書くには、ロジカルシンキングをベースとした文章の作法を身につける必要がある。 初め、高校生や中学生相手にこれを教えるのにはかなり苦戦した。そもそもロジカルとはどういうことかを正確に理解してもらうのに時間がかかる。そして理解できたとしても、少し抽象度を上げたテーマになるとすぐに破綻が起こるのだ。 そんな経験を踏まえて、ロジカルシンキングを身につけるのに効果的だった練習方法を紹介したい。 Step 1:主張(結論)と理由を「なぜなら」でつなぐことを徹底する その年の一番最初の授業で次のルールを設けた。 「今からあなたたちが喋れるのは二文のみ」 「これから私が投げかける質問に対して、一言目で意見を自由に言っていい」 「二言目は必ず『なぜなら』で始まる内容だけを言うこと」 「途中で『なぜなら』にならない