『ブルーバレンタイン』鑑賞。新潟ではかなり遅く今頃の公開。 格差を乗り越え「愛」を貫き通して結婚した夫婦。妻は頭も良く学歴もあり、医者を目指して猛勉強し病院で働くエリート。一方夫は朝からビールを飲みながらペンキ塗りの仕事をし、昼すぎには子供の面倒をみている。情熱的な恋愛を成就させ結婚までたどり着いたが、愛を求め続ける夫と、現実的な妻は結婚して数年、完全にすれ違っていた。かつての愛を取り戻そうと夫は場末のラブホテルへ妻を誘うのだが、道中にいわくつきの元カレと遭遇してしまい……というのが映画の出だし。 倦怠期を迎えた夫婦の終わりと、これから結婚に向かっていくラブラブな過去を平行して描くというユニークな構成。『500日のサマー』の大人版というか、あれをもっと地に足の着いた感じに仕上げた作風。『500日のサマー』が『アニーホール』だとすれば、『ブルーバレンタイン』は『インテリア』というくらいシリア