アベックパンチ 2011/日本 PG12 監督:古澤健 原作:タイム涼介 『アベックパンチ』 人込み、というものが嫌いである。 とは言い条、人込みが好き、なんてのは痴漢かスリくらいのものであろうと思うのだが、とにかく乃公は人込みというものが嫌いなのであって、満員電車に乗っては悲鳴を上げ、人気ラーメン店に入ってはほたえ騒ぐなどをし、何度か危うく、黄色い救急車が迎えに来るところであった。 これは映画館に向かったときなども同様で、映画の日に代表される割引適用日などは、もう映画を観る前から頭痛胃痛、幻覚幻聴にわけのわからない関係妄想なども絡んできて、ああ、空いているといいんだがなぁ……と思いつつ館内に入るとすでに人間がたくさん居たりして、この愚者、愚物、腐れたわけにうつけ者っ! と怒鳴り散らし片っ端から平手で頭を叩きたい衝動に駆られ、それを抑えるのに必死になっておるのだが、特にイオンに入っ