目覚しい武勲を立てながらも、山師に落ちぶれて金鉱を探す元南軍兵士ジョン・カーターは、ネイティブアメリカンと政府軍の小競り合いに巻き込まれて山中に迷い込む。そこで彼が見つけた洞窟には、火星へと繋がる謎の遺跡が存在した..。 なんだか「筋肉美を単純明快に楽しもう」*1なんていうレビューもあって、まあたしかに単純明快勧善懲悪脳内筋肉な映画には見えるんですが、違うんだよ! ちっげーんだよ!(裏声で) 世界でいちばん、脳内ぜんぶ筋肉な人だと思われてたシルベスター・スタローンが『ランボー 最後の聖戦』でみせた苦悩と思考を世界のみなさんは忘れてしまったのでしょうか。もうさ、アメリカの文化をそういう文脈で片付けちゃうのやめようよ。 自分の無力さを一度思い知ったため、何度も戦いを避けようとするヒーロー:ジョン・カーターを見よ。世界を救うため科学の研究にいそしむヒロイン:デジャー・ソリスを見よ。これはまごうか