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  • 永遠にゼロ | 入賞者発表 第4分野 社会の中の「どうして?」 | 第12回高校生福祉文化賞 エッセイコンテスト入賞発表

    多くが「感動した」と言う。私はすっきりしない。のタイトルは『永遠の0』。 「急降下の直前、三人の搭乗員は私に向かって笑顔で敬礼しました」「彼らの笑顔はすがすがしいものでした。死にいく人間の顔とは思えませんでした」(『永遠の0』/百田尚樹/講談社文庫/2009年/85頁)。私は瞬間的にその後のことを想像した。極限の恐怖ってどんな感覚なのだろう。遺体は無残で、海をさまよったのではないか。敵艦にも死者がいただろうに。家族や生き残った仲間はその死をどんな思いで受け止め、どのような葛藤のなかで生活してきたのか・・・だが、このにはわずかな記述しかない。 特攻隊員の遺書を三○編ほど読んだ。圧倒的に両親や家族に心を寄せている。「お父さん、お母さん、大変お世話になりました。もう思い残すことはありません」(『知覧特別攻撃隊』/村永薫編/ジャプランブックス/1989年/52頁)。胸がつまり、涙があふれた。た

    toriusagi
    toriusagi 2014/11/20
    胸に刻み込まなければならない。繰り返してはいけないこと。反省を忘れないこと。この地球は人間だけのものではないこと。高校生が、歪んでいくこの僕らの国に訴える。僕らは確かに昔「戦争を永久に放棄」したのだ。
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