高校生の長女に性的虐待をしたとして、児童福祉法違反の罪に問われた被告の男の初公判が4日、横浜地裁(忠鉢孝史裁判官)で開かれ、被告は起訴内容を認めた。検察側は「(長女を)性欲のはけ口にし、家庭を崩壊させた」として懲役3年を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求め、即日結審した。 冒頭陳述によると、被告は5月、自宅で長女の下半身を触ったり、自身の下半身を触らせたりするなどした、とされる。 長女は7月、高校教諭に相談し、児童相談所に保護されたという。地裁は「裁判官の判断」として、被告の氏名や身上を伏せたまま審理している。判決は2014年1月10日。 ◇妹守ろうと耐え続け 「出口見えないトンネル」 被告の「ゆがんだ性癖」(検察官)が長女に向かったのは、小学5年のころからだった。「ほかの人に言うなよ」。被告は虐待のたび、長女に口封じを重ねていた。 関係を拒むと不機嫌になる被告に、長女は危機感を