清水は11月25日、小林伸二氏が来季から指揮を執ることを決めた。複数の候補と交渉が難航していた今月中旬、小林氏のJ2徳島監督退任の報が飛び込んできた。清水にとって、その経歴はまさに意中の人物。大分時代に小林監督とフロントの立場でコンビを組んだ清水の原強化部長(12月14日付で退任予定)がすぐに四国へ渡り、監督就任を打診した。 小林氏は堅い守備と、前線に長身選手を置きロングボールを入れるシンプルな戦術を軸に2002年大分、08年山形、13年徳島とJ2のクラブを初めてJ1に押し上げた“昇格請負人”。未知のJ2で戦う清水にとって、新指揮官の就任がスタイルの刷新を意味する可能性もある。 今回の決定に、清水の主力選手は「正直、残念です」と本音を吐露した。別のMFの選手は「自分は来季、いらないということですかね」とつぶやいた。J2降格が決まった後の7日山形戦、22日甲府戦はパスサッカーに転換した。