「神道では、○○神宮、○○神社など、日本古来の神を祀る施設に付されている称号を“社号”といいます。○○神宮と呼ばれるのは、そこに祀られている神(祭神:さいじん)が、皇室の祖先であるなど皇族と縁の深い神社です。 たとえば皇祖をお祀りしている神社には霧島神宮や鹿児島神宮、天皇をお祀りしている神社には平安神宮や明治神宮などがあります。 単に“神宮”と呼ぶときは、皇室の祖先とされる天照大神(あまてらすおおみかみ)をお祀りする伊勢神宮を示す正式名称として用いられます」(宮司さん) 限られた社号である神宮の中でも、伊勢神宮は別格の存在なのです。 「これに対して○○神社は、その略称である“社”とともに一般的な社号として広く用いられています。祭神の名を冠した神社や、地名を冠した神社が一般的です」(宮司さん) ○○宮(みや、ぐう)という社号がつく神社はどうでしょうか。 「○○神宮と同じように皇族と縁が深く、