2016年2月4日にテレビ東京ホールディングス(テレビ東京HD)の第3四半期決算が発表された。通期連結売上高は1005億3000万円(4.7%増)、営業利益65億7600万円(31.8%増)、経常利益68億4400万円(30.1%増)、四半期純利益は42億9300万円(39.7%増)である。利益の高い伸びが目立った。 なかでもアニメ関連事業の好調ぶりが際立っている。地上波放送事業のなかにあるアニメ事業の売上高は第3四半期までで103億900万円と前年同期比78.2%増と高い伸びとなり、100億円を超えた。これに伴い粗利益は39億5600万円(136.1%増)と急伸した。 国内では『妖怪ウォッチ』の商品化が好調だった。大型イベントとして話題を呼んだ「NARUTO-ナルト-展」も好成績だった。 さらに海外事業がこれを後押ししている。中国をはじめとした海外への配信ライセンス、オンラインゲームなど
アニメーション制作の中堅スタジオであるマングローブが、2015年9月29日より破産手続きに入ったことが分かった。マングローブは製作委員会などからアニメーション制作を直接受注する元請け制作会社のひとつ、数々の人気アニメを制作してきた。 同社は債務超過状態が続いており、このため債務整理の在り方を検討していた。しかし、事業の継続が困難であるとの結果に至り破産手続きをすすめることになった。今後、裁判所に破産手続きを申し立てる。 マングローブは2002年に、代表取締役を務める小林真一郎氏らにより設立された新興のアニメスタジオである。小林真一郎氏はサンライズのプロデューサーの経験があり、歴史が浅いながらもアニメーションの元請制作を数多く手がけてきた。2004年の『サムライチャンプルー』、2006年の『Ergo Proxy』、2008年の『ミチコとハッチン』など、クリエイターの個性を押し出したハイクオリ
アニメ製作などを手掛けるIGポートは、グループ会社のプロダクションI.Gがアニメ『フリクリFLCL』の原作権を獲得したことを明らかにした。『フリクリFLCL』は2000年から2001年にかけてプロダクションI.Gとガイナックスが共同制作した。 今回プロダクションI.Gは原作者であるガイナックスから、この原作権の譲渡を受けた。譲渡価格は公表されていない。プロダクションI.Gは、今後、作品の権利を新作アニメのリメイクなどに活用する。往年のヒット作の新作が今後期待できるかもしれない。 『フリクリFLCL』は2000年から、全6話を全6巻でOVAとして発売した。地方都市住む小学5 年生のナオ太は、ある日、謎の女が乗ったべスパに引かれたことをきっかけに普通で生活に巻き込まれる。ナオ太の頭からは角が生え、ロボットが出現。さらに謎の女ことハル子はナオ太の家に家政婦として現れる。奇想天外、ファンタジックな
総務省が11月28日に発表した「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析(2013年度)」によれば、2013年度の日本の放送コンテンツの海外輸出は137.8億円だった。前年の調査の104.3億円から大幅に伸びた。 輸出総額のうち62.2%がアニメで、アニメコンテンツの海外輸出は約85億7300万円になる。一方、商品化権やビデオグラム(DVDやBlu-ray)化権、フォーマット・リメイク権、インターネット配信権を含まない番組放送権のみの輸出総額は62.1億円である。こちらはアニメのシェアは47.2%となる。アニメが放送権だけでなく、映像周辺ビジネスで売り上げをあげていることが分かる。 この調査は総務省の情報通信制作研究所が、日本の放送コンテンツの海外展開状況を知るものとして毎年まとめている。調査対象が地上波局(2013年度は100社)と衛星局(同72社)、プロダクション7社となっている。対象
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第26回 「アメリカにおける日本のライトノベル ― Yen Pressの新たな挑戦」‐前編‐ 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』『ブラック・ホール』『デイトリッパー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ フランスの大手出版社Hachette (アシェット)のアメリカ現地法人Hachette Book Group USA (アシェット・グループUSA)の1部門で日本マンガを主に出版するYen Press(エン・プレス)は今年(2014年)4月、日本のライトノベル専門レーベルYen On(エン・オン
1月末から2月にかけて、アニメ関連の有力会社の新社長が相次いで発表された。ひとつは、先頃、日本テレビ放送網の株式買い増しで、同社の子会社となったアニメ企画・制作のタツノコプロである。 1月31日付で、日本テレビ放送網出身の桑原勇蔵氏が代表取締役に就任した。前任のタカラトミー出身の田中修一郎氏を引き継ぐ。専務取締役に野口篤志氏、取締役に渡邉季之氏と原田章宏氏という体制でさらにアニメビジネスの開拓を進める。 また、大手アニメ映像ソフトメーカーのアニプレックスでも新たな社長が誕生する。同社の執行役員常務であった植田益朗氏が、代表権のある執行役員社長に昇格する。また、執行役員常務の越智武氏が執行役員専務に、執行役員の鈴木信隆氏が執行常務にそれぞれ昇格する。 植田益朗氏は、アニメ製作会社のサンライズを振りだしにアニメプロデュースのキャリアを築いてきた。数々のヒット作を世に送り出している。2003年に
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