将棋のNHK杯に出場している釜石市出身の棋士小山怜央四段(31)は、次戦の2回戦で十七世名人谷川浩司九段(62)と対局する。岩手県初の棋士と永世名人の対局で、将棋ファンの注目を集めている。 同杯は全棋士参加棋戦で、タイトル保持者らトップ棋士50人で争われる。小山四段は予選を勝ち抜いて出場資格を獲得。1回戦(4月放送)では大石直嗣(ただし)七段(34)を破った。直近の棋戦で勝率を上げ、勢いに乗っている。
雫石町長山岩手山の住宅やペンションなど35軒に水道を供給するイーテックジャパン(仙台市青葉区)が、住民に新たな料金負担をしなければ水を供給しないと通知し、地域が混乱している。同社は経営悪化を理由に、井戸水をくみ上げるポンプの電気料金負担を住民に求める。生活に不可欠な水の危機に住民は困惑。国会では自治体の民間委託を可能にする改正水道法が成立したが、民間業者の対応が波紋を広げる。 同社は8日、同町長山岩手山の現地管理事務所で説明会を開催。非公開で住民約20人が参加した。 参加した住民によると、同社の担当者は▽経営悪化で東北電力に支払う水源ポンプの電気料金9、10月分を滞納中で住民に負担を求める▽支払わなければ17日に水道供給を停止▽今後も水道料に電気料を上乗せする-などを説明した。 同社の担当は岩手日報社の取材に対し「応じられない」としている。
ボードゲーム「カロム」の腕を競う第6回C1カロムグランプリ全国大会(岩手大会事務局主催)は17日、盛岡市三本柳のふれあいランド岩手で開かれた。本県初開催。地方大会を勝ち抜いた小学生から70代の幅広い選手たちが競技を通じて交流を深めた。 カロムは木製のゲーム盤上で木製パックを指ではじき、四隅の穴に入れるビリヤードのようなゲーム。 ダブルスとシングルスを行い、本県や福島県、東京都、滋賀県など全国の延べ約200人が出場し、競った。 ダブルスで初優勝した滋賀県の会社員の女性(29)は「ぎりぎりの勝負だった。震災後に始まった大会がここまで続き、今回岩手大会に参加できうれしい」と話した。 【写真=真剣な表情でダブルスの試合に臨む出場者】
滝沢市の県立大(遠藤達雄理事長、鈴木厚人学長)のロゴマークなどに使われている「岩手県立大」の英語略称「IPU」が商標権侵害の指摘を受け、同大が使用を取りやめる方針であることが20日、分かった。ロゴマークは名刺や封筒、案内板、大学旗などに使用し、広報誌や大学祭は「IPU」を用いた名称にしていた。来年度に開学20周年を迎え、同大を示す略称として浸透していたが、ロゴマークデザインの見直しなどの対応が求められている。 同大によると、「IPU」はIPU・環太平洋大(岡山県)などを運営する学校法人創志学園(法人本部・神戸市)が「教育、訓練、娯楽、スポーツおよび文化活動」に使用する商標として2001年に出願、03年3月7日に登録された。 今年4月、同法人から県立大に、「IPU」が同法人の登録商標であることを通知する文書が届いた。弁理士に相談し、文書は警告であり、使用が商標権侵害にあたることが判明。弁理士
昨季の1年限りで退任したサッカーJ3グルージャ盛岡の神川明彦前監督(50)=神奈川県鎌倉市=は26日までに、グルージャ盛岡の運営会社いわてアスリートクラブ(菊池賢社長)を相手に、2年契約の残り1年分の報酬に相当する違約金1080万円の支払いを求め、東京地裁に訴えを起こした。6月12日に第1回口頭弁論が開かれる。 訴状などによると、神川前監督は昨年2月1日~2018年1月末の2年契約を結び監督に就任したが、運営会社は成績不振を理由に昨年12月2日付で解任した。成績不振を理由とした場合、残任期間の報酬全額を支払う取り決めだった。 神川前監督が支払いを求めると、運営会社は監督在任中の言動がクラブの秩序風紀を著しく乱し、守秘義務に反した―とする新たな理由を挙げて、支払いに応じなかったとしている。 神川前監督側は新たな理由は違約金の支払いを免れるため、事後的に持ち出したと主張する。運営会社は「誠意を
サッカーJ3のグルージャ盛岡の運営会社いわてアスリートクラブ(盛岡市、菊池賢社長)で発覚した多額の資金流用問題で、県警捜査2課、盛岡東署は18日、業務上横領の疑いで、同市津志田南、同社の元副社長で、会社役員平川智也容疑者(44)を逮捕した。問題発覚を受けて流用額を調べた同社の調査委は約2400万円と結論づけたが、県警はそれを上回る数千万円に達するとみており、金の流れや犯行の経緯などの裏付け捜査を進める方針だ。 逮捕容疑は昨年3月上旬ごろ、盛岡市内で、同社の従業員に金融機関で払い出させた現金1千万円を着服し、横領した疑い。平川容疑者は「全額を私的流用したわけではない」と使途について否認している。 平川容疑者は当時は常勤の副社長。県警は、同社の事業資金の運用や調達などの業務全般を統括する立場を利用し、スポンサーからの広告料を横領、自らが経営する会社の運転資金に充てたとみている。捜査関係者による
目指し続けた教職の道をようやく歩み始めた。本年度、県教委のスポーツ特別選考で唯一採用された大沢彩教諭(30)は7年間講師を務めた釜石商工高でなぎなたの指導に打ち込んでいる。9年間にわたる挑戦の末、晴れて「本当の先生」となり「自分で考えることができ、心技体のバランスが取れた生徒を育てたい」と教え子に熱い視線を向ける。 盛岡二高時代に国体少年演技で4位入賞し、その後もほぼ毎年出場。昨年の地元国体では成年の試合と演技で2種目入賞を果たした。指導者としては2010年から釜石商工高の講師を務め、6回インターハイに出場。団体試合で14、15年と2年連続で3位に導いた。 なぎなたでは順調に階段を登る一方で、憧れの教員(国語)への道は決して平たんではなかった。大学4年から採用試験を受け続け、スポーツ特別選考にも数回挑戦したが、合格の報は届かなかった。 しかし、部活動で成長を遂げた自身の経験をばねに「インタ
一関市の中里小4年菅原至恩(しおん)君は12日、県内7地区の代表らが争う将棋の第61期岩手王座決定戦(岩手日報社、日本将棋連盟県支部連合会主催)に一関地区代表として初出場する。小4での出場は、1957(昭和32)年の大会開始以来最年少。実戦を重ね実力を付けている菅原君は「1勝したい」と意気込みを語る。 同大会は県内主要棋戦の一つで、紫波町日詰西の紫波グリーンホテルで開催。地区代表のほか、1月の県最強者戦上位者らが出場する。初段の菅原君は8人が参加した昨年11月の一関地区予選で予選リーグを含めて4戦全勝。2度目の出場で初めて本戦への挑戦権を得た。 将棋ファンの父や兄の影響で5歳から将棋を始めた。小学1年の11月からは、日本将棋連盟北上支部(軽石初彦支部長)の子ども将棋教室に週1度通う。3年時には倉敷王将戦県大会低学年の部で優勝し、全国大会に出場。昨年12月の東北ジュニア団体戦(小学生の部)で
花巻市の上町家守舎(小友康広代表取締役)は30日、同市内で記者会見し、6月に閉店した同市上町のマルカン百貨店大食堂運営引き継ぎについての最終結論を「復活に向けて本格的にスタートする」と発表した。大食堂の再オープンは来年2月を予定。中間報告で示した課題の解消とインターネット上で2億円の寄付を募るクラウドファンディング「いしわり」のプロジェクト達成も報告した。 これまでの中間報告で大きな課題としていた▽大食堂のマネジャー確保▽金融機関からの資金調達―は地元出身者の内定と複数の地元金融機関からの融資が決まり、解消したと説明。営業再開までに最低限必要な調理場などの改修工事を終え、来年2月に6階大食堂と駐車場のみオープンを予定。営業と並行して同6月ごろから耐震工事と1階の再開を予定する。 小友代表取締役は26日にクラウドファンディングに1億8千万円を加算した点についても言及。企業努力による経費の圧縮
長年、本県沿岸の代表的な地形を示してきた「リアス式海岸」という表現が消えつつある。現在は「式」を除いた「リアス海岸」が主流となっており、教科書や三陸ジオパーク推進協議会が使う表記も、大半がリアス海岸に変わってきている。 教科書出版の教育出版によると、同社の教科書は2006年度版から「リアス海岸」を使用。「リアス」はスペイン北西部に見られる「リア(出入りの多い湾)」に由来し、英語圏やドイツ語圏の国々でも、リアス式の「式」に該当する表現はないという。 日本では和訳後にリアスとリアス式が混用され、同社も教科書で使っていたが▽地名のように受け取られ誤解を生じやすい▽地形の形状そのものを示しており「式」を入れる必要がない―などの理由で、現在の表記に統一した。 三陸ジオパーク推進協議会もリアス海岸を使っており、関博充ジオパーク推進員は「学術的に使われている言葉なので、申請書などもリアス海岸と表記してい
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