網野善彦氏の「日本の歴史をよみなおす」という文庫本を読んだ。その中の、「畏怖と賎視」の章で被差別者に対する歴史的背景について興味深い論述がされていたので、まとめた。 日本の歴史をよみなおす (全) (ちくま学芸文庫) 作者: 網野善彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/07/06メディア: 文庫購入: 22人 クリック: 380回この商品を含むブログ (186件) を見る # 縄文時代 身体障害者や人に嫌われる病に罹った人に対する差別は、縄文時代にはなかった。 縄文時代の平均余命は17歳といわれているが、縄文人の骨のなかに、明瞭に身体障害者と見られる人(兎唇や足に障害を受けた人)の骨が残っている。 # 古代における差別の問題 身体障害を持つ者は廃疾、非常に重い病気の人は篤疾として、戸籍に記載し、課役は賦課しない。建前で見るかぎり、ハンセン病に罹った人、身体障害者を共同体から排除
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