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ブックマーク / ray-fuyuki.air-nifty.com (1)

  • 『理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性』(高橋昌一郎/講談社現代新書) - [間歇日記]世界Aの始末書

    九年前に読んだ同じ著者の『ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論』が“アタリ”だったもんだから、今回のコレは、けっこう期待して読んだ。結論から言うと、やっぱり“アタリ”だな、これも。 アロウの不可能性定理、ハイゼンベルクの不確定性原理、ゲーデルの不完全性定理と、社会科学、物理学、論理学が生んだ“これはそもそも無理ですから”という、三つの知の到達点を軸に議論を展開してゆく。いろんな分野の学者はもとより、会社員や運動選手といったパンピーも登場するソクラテス式の対話をフォーマットに議論が展開されてゆくので、難解な話になってもとても読みやすい。なんとなく、筒井康隆の「マグロマル」の哲学版みたいだ。しばしば話に割り込んでは、カントに立ち返ろうとする“カント主義者”ってのは、「マグロマル」で言えば、さしずめ「ワシ、メシクテクル」ばかり繰り返しているガドガド人の役回りといったところだ。 はっきり言って

    『理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性』(高橋昌一郎/講談社現代新書) - [間歇日記]世界Aの始末書
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