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ブックマーク / number.bunshun.jp (6)

  • ピッチャー返しはなぜ有効なのか。雑談から飛び出した驚きの理論。(安倍昌彦)

    野球は“オフ”も、それなりに楽しい。 野球関係者が集まる会合で、また散会後のひとときに、アルコールの勢いもちょっと借りた感じのリラックスした笑い話には、捨て置くのはもったいなさ過ぎるほどの“教え”や“ヒント”があちらこちらに見え隠れしていて、とても酔っ払ってはいられない。 その日はある高校野球の指導者が、バッティングを教えるのが難しい……ときり出した。 「流行りみたいに、みんなフルスイングって言い始めたけど、やっぱりどう考えても“ピッチャー返し”の合理性をひっくり返すこと、できないじゃないですか……」 これに居合わせた多くの人が「共感する」と答えたから、「へぇー」っと思った。 一昨年あたりからか、フルスイングというスローガンを掲げたチームが主に高校野球界に次々と現われて、実戦の中で「肉も裂けよ!」とばかりに猛烈なスイングを見せてくれるようになった。 しかし多くの場合、それはフルスイングとい

    ピッチャー返しはなぜ有効なのか。雑談から飛び出した驚きの理論。(安倍昌彦)
  • 福岡大大濠・八木啓伸監督の良識。エースの投球練習を制止した理由。(中村計)

    1回裏、福岡大大濠の大エース・三浦銀二が、ベンチを飛び出し、ブルペンへ向かおうとした。 準々決勝の第2試合、福岡大大濠vs.報徳学園の試合で、自軍の先発ピッチャー・徳原世羅が乱れ、5番打者を迎えたところで早くも2番手の西隼人にスイッチしたのを見ての行動だった。 しかし、監督の八木啓伸はそれを制止した。 「気持ちはわかるが、必要ないと言いました」 春夏通じて26年振りに甲子園に出場した福岡大大濠は昨秋、県大会、九州大会、神宮大会と合わせて全13試合の公式戦を戦った。そして、その全試合において三浦が先発完投している。文字通り、大黒柱である。 この選抜大会も、三浦頼みだったと言っていい。22日、1回戦の創志学園戦では149球を投げて6-3で完投勝利。26日、2回戦の滋賀学園戦では196球を費やし、延長15回を投げ切って1-1の引き分けに持ち込んだ。1日空けて、28日に行われた滋賀学園との再試合で

    福岡大大濠・八木啓伸監督の良識。エースの投球練習を制止した理由。(中村計)
    tortue-mont
    tortue-mont 2017/04/03
    この程度のことが "良識" と呼ばれてしまう "常識" が怖い。
  • 大谷翔平のメジャー行きになぜ驚く?有効な対策を取らないNPBの不思議。(菊地慶剛)

    今年9月、ロサンゼルス・ドジャースのローガン・ホワイトGM補佐(写真中)が花巻東を訪れ、面談を行った後の写真。エーシー・興梠アジア部長(左)、小島圭市スカウトと共に。「大谷選手は世界でもトップクラスのアスリートです。ドジャースに来てほしいと思っている。必要なら毎日足を運ぶつもりだ」と語ったローガン氏。 遂に“来るべき”時がやって来た……。 その去就が注目されていた花巻東高校の大谷翔平投手がメジャー挑戦を正式表明した。日の球界関係者やメディアの間では、このニュースを衝撃的に捉えているようだが、当にそれほど予想外の事態だったのだろうか。 揉めに揉めた次回WBC参加問題の時もそうだったが、日球界の議論は常に“内向き”思考のように思える。今回の大谷の件にしても、MLBの視点から考察してみれば問題の質がハッキリと見えてくる。それは、NPBの“事なかれ”“棚上げ”体質とでも言えるものだ。これま

    大谷翔平のメジャー行きになぜ驚く?有効な対策を取らないNPBの不思議。(菊地慶剛)
  • ダルビッシュの発言を真摯に聞け!WBC参加問題の元凶を考える――。 (菊地慶剛)

    ツイッターでの発言がしばしば注目を浴びている、ダルビッシュ有投手。メジャーに行って気がついたこと、日球界への疑問など率直な思いを吐露している。 「WBCの結果を知らない選手も多いし米国、ドミニカ、ベネズエラはベストメンバーが出てないから(日のWBC連覇は)何とも思われてません。これが現実」 この意味深な発言を誰がしたのかご存知の方も多いのではないだろうか。 MLBオールスター戦出場に際しての記者会見で、日プロ野球界に対し「野球がまったく伸びていない(進歩していない)」と発言するなど様々な反響を呼んでいる、ダルビッシュ有投手のツイッターでの発言の一つだ。 この言葉を耳にして、多少の反感を覚えたり、辛辣すぎなのでは、と感じたりした人もいるだろう。 しかし、ダルビッシュはようやくWBCの真実を現場の立場から証言してくれた最初の人物なのだ。そしてこの言葉の裏には現在、WBCの出場問題で揺れて

    ダルビッシュの発言を真摯に聞け!WBC参加問題の元凶を考える――。 (菊地慶剛)
  • なぜ米国内が無関心でも開催する!?MLBのスカウト戦略としてのWBC。(菊地慶剛)

    9月4日、甲子園での試合前に行われた記者会見で、第3回WBCへの参加を表明する日プロ野球選手会の新井貴浩会長。会見の最後には加藤良三コミッショナーへの批判を展開、選手会としても苦渋の決断であることを窺わせた。右は松原徹・選手会事務局長。 日プロ野球選手会の新井貴浩会長は9月4日、これまで全会一致で決議していたWBC不参加を一転し、来年3月に開催される第3回ワールド・ベースボール・クラシックに参加することを表明した。 かねてから参加表明をしていたNPBと意見が一致したことで、“参加”“不参加”という面ではようやく問題が解決することとなった。 とはいえ、約1年以上に及び選手会が主張してきたスポンサー料の分配問題については主催者側から何一つ受け入れられず、NPBが新たに独自のスポンサーを探すという解決方法は、間違いなく灰色決着であった。 それでも“喉元過ぎれば熱さを忘れる”とでも言おうか、選

    なぜ米国内が無関心でも開催する!?MLBのスカウト戦略としてのWBC。(菊地慶剛)
  • いまだ決まらぬWBC日本代表監督。混乱を招いたコミッショナーの責任は?(鷲田康)

    2009年3月に開かれたWBC優勝の日本代表記者会見。写真中央、グレーのスーツが加藤コミッショナー。この時から3年半の月日は、WBC監督を決める期間としては十分ではなかったのか? 「巨人の監督をやっている限り、もう二度と引き受けることはないと思う」 この言葉は重いものとして、深く心に刻み込まれている。 日の連覇という最高の形で終わった2009年の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。戦いが終わった直後のことだった。日本代表監督を務めた巨人・原辰徳監督が優勝の歓喜も冷めやらぬ中で、真顔で語った言葉だったからだ。 「現場の監督をやりながら代表の監督をやるというのは当にムリだからです。開幕に向けて一番、大切な時期に1カ月もチームを離れるということは、そのチームを預かる監督にとっては断腸の思いでした。あってはならないこと、と言っても決してオーバーではないことなんです。それは選手や

    いまだ決まらぬWBC日本代表監督。混乱を招いたコミッショナーの責任は?(鷲田康)
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