ブックマーク / number.bunshun.jp (272)

  • MLB復帰へ狼煙を上げた大家友和。37歳にして進化するナックルボーラー。(菊地慶剛)

    ナックルボーラーとしてメジャーへ再挑戦することになれば、日人としては初。大家友和は、37歳にして新たな扉を開こうとしている。 「彼女がどうやってナックルを投げているのか凄く興味がありますね」 昨年末のことだった。大家友和投手の故郷である京都に赴き、久々に再会を果たした時、おもむろに彼が発した言葉だ。 大家のいう“彼女”とは日米の独立リーグで活躍している女子ナックルボーラーの吉田えり投手のこと。筆者が数年にわたって吉田の取材をしているということを知っての発言だ。 その後、色々話を聞いてみると、大家が投球練習の一環としてナックルボールを投げ始めたこと。そして、思うように投げられていないことがわかった。 当時の大家は前年、2011年に右肩の手術をし、リハビリを続けながら球界復帰を目指していた。 当時もある程度、自分が知る限りの情報を伝えてきたものの、彼がどれほど真剣にナックルボール習得を目指し

    MLB復帰へ狼煙を上げた大家友和。37歳にして進化するナックルボーラー。(菊地慶剛)
  • 上原浩治の制球力。~MLBで図抜けた「K/BB」「WHIP」~(小川勝)

    でプレーしていた10年間でリリーフに専念したのは2007年の1年だけだったが、MLBでは見事にクローザーを務めている。 2013年のワールドシリーズを制覇したのはレッドソックスだった。6年ぶり8度目の優勝。抑えの切り札だった上原浩治も大きく貢献した。5試合に登板して4回2/3を投げ無失点、2セーブを記録した。ア・リーグの優勝決定シリーズでは5試合で6回を投げ無失点、1勝3セーブでMVP。米大リーグに移籍して5年目、上原にとって'13年シーズンは素晴らしいシーズンになった。 何しろ今年はレギュラーシーズンで73試合、ポストシーズンで13試合、年間86試合も投げている。登板試合数だけを見ても記録的なシーズンだったわけだが、投球内容を詳しく見ていくと、彼の特徴をよく出した上で、チームに貢献したシーズンだったと言える。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員に

    上原浩治の制球力。~MLBで図抜けた「K/BB」「WHIP」~(小川勝)
  • 無類の潜在能力が遂に開花。梶谷隆幸はDeNAを救うか。~俊足強打・ハマのニュースター~(永谷脩)

    小久保裕紀監督が率いる新生“侍ジャパン”のメンバーの中に、DeNAの梶谷隆幸の名前があった。 「身体能力が素晴らしいし、長打力もある。4年後は彼の適性に合わせた野球をやりたい」 と小久保監督が絶賛するほどの選手で、台湾代表との強化試合3連戦では初戦で7番DHに入ると、2戦目は9番遊撃、3戦目は2番遊撃でスタメン出場した。2戦目の2点タイムリーをはじめ全試合で安打を放ち、「つなぎの野球にはうってつけの存在」と評価も上々である。 DeNAでは、故障したモーガンの後を受けて3番に定着し、77試合の出場で打率3割4分6厘をマーク、8月9月の2カ月だけで16塁打を放った。島根の開星高校からドラフト3位で入団して、7年目。入団当初から50mを5秒7で走る身体能力と肩の強さを買われて将来を嘱望されていたが、集中力を欠いたポカが多いことと、怪我がちなこともあってなかなか一軍に定着できない“エレベーター選

    無類の潜在能力が遂に開花。梶谷隆幸はDeNAを救うか。~俊足強打・ハマのニュースター~(永谷脩)
  • 15歳で初優勝し、23歳で連覇――。浅田真央が守り抜いた女王の誇り。(田村明子)

    SPの得点は72.36点。優勝したスケートアメリカの得点には及ばなかったものの「今季のアクセルの中で一番よかった」と充実感をあらわにした。 マリンメッセ福岡で開催されていたGPファイナルで、浅田真央はタイトルを守り、2年連続、4度目の優勝を果たした。今シーズンを最後に引退すると宣言した浅田にとって、この大会はおそらく最後のGPファイナルとなる。 「初めてこの大会に出たのは、まだ15歳の時でした。この7年間、早かったです」 浅田真央はそう言うと、目元をゆるめた。試合が終わってほっとしたのだろう、もともと優しげな顔の表情が、さらにリラックスして見える。 「気がついたら私が一番年上」と浅田真央。 五輪出場の資格年齢にまだ達していなかった2005年12月、浅田真央はトリノ五輪金メダリスト候補だったイリナ・スルツカヤを破って優勝し、関係者たちを大いに慌てさせた。 だがその8年後、今度は自分が若手たち

    15歳で初優勝し、23歳で連覇――。浅田真央が守り抜いた女王の誇り。(田村明子)
  • 徳島ヴォルティスが流した2つの涙。津田知宏の胸に去来するあの“記憶”。(戸塚啓)

    ユースから上がってプレーしていた名古屋グランパスから徳島へ移籍したのは2010年のこと。「高校時代からお世話になった名古屋とJ1の舞台で戦いたい。名古屋に行くのが楽しみです」と語った津田。 軽やかにつながれてきた言葉が、ふいに途切れた。ピッチで流し切ったはずの涙が、津田知宏の涙腺を再び刺激している。 「試合が終わった瞬間は2年前の悔しさを思い出して、ちょっとグッときて……その思いだけと言っていいぐらいの気持ちで、自分はやってきましたので」 用意された椅子に腰を下ろした津田は、表情にうっすら戸惑いの色が浮かべていた。これから何を聞かれるのか、彼には分かっている。 「そりゃあもう、落ち込みました。こんなことはいままでないっていうぐらいに」 昨年春、キャンプ地宮崎で津田は苦しんでいた。 来るべき2012年のJ2リーグへ備えて、津田が所属する徳島ヴォルティスは宮崎でキャンプを行なっていた。シーズン

    徳島ヴォルティスが流した2つの涙。津田知宏の胸に去来するあの“記憶”。(戸塚啓)
  • W杯グループリーグの対戦相手決定! 日本代表の成績を予想する。 - 言わせろ!ナンバー - Number Web

    このグループは、基的には、コロンビアの1強である。残りが二位争いを演じるわけで、対戦の順番などを考えれば、最後にコロンビアと当たる日はやや有利だ。 ギリシャは初戦に敗北する可能性が高く、大きなディスアドバンテージだ。 コートジボアールらアフリカ勢は万全の準備でのぞんだことがこれまでに1回もない。 日がコートジボアールに負けるとすれば、相手がどうこういう以前に、日本代表が自分たちの力を発揮できずに終わるというケースだ。ここはなんとか、日らしい戦い方をしてくれると期待したい。 普段の力がだせるならば、日は2勝できると思う。鍵になるのは、得点をとれるかだ。初戦に1点でも点が入れば、日は自信を持って攻撃に向かえると思う。無得点試合は、引き分けか負けかにかかららず、日にとっては致命的だろう。 思い出すのは、ドイツ大会でのクロアチア戦。ああいうのだけは見たくないな。

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  • 僕らが再発見する緩慢さについて。~『緩慢の発見』に見る本質とは?~(幅允孝)

    遅いということが価値を持つなんて、あなたには信じられるだろうか? 近現代のスポーツは、競争相手よりも速く、強い者が称えられてきた歴史をもつ。けれど、18~19世紀の大英帝国で活躍した探検家ジョン・フランクリンの生涯を描いたこの小説では、彼が鈍重だったゆえ発見できたものについて語られる。 「遅い者は、より多くを見る」 10歳になってもボールをうまく受けられないジョン少年。友人たちとのボール遊びでは、専らコートを分かつ紐を持ち続けるのが彼の担当だ。だが、その紐は美しくぴんと張られ、決して動くことはない。「かかし!」などという揶揄も、彼にはよく聞こえない。ただ、じっと正確に、自身の任務を完遂する少年。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 330文字 NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけで

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  • 細貝と長谷部が変える日本人の常識。何故彼らはピッチ中央にいられるか。(ミムラユウスケ)

    チームの中でダントツの走行距離、上位のボールタッチ、被ファール数を誇る細貝は、敵味方双方からチームの中心と認識されていることがわかる。 ブンデスリーガの日人の常識を覆そうとする選手が現れた。それも、2人同時に。 日人選手の特長は敏捷性と技術の高さ、そして真摯にサッカーに取り組む姿勢と言われてきた。中盤の攻撃的なポジションやサイドバックでは、その特長が活かされる。ドルトムントで活躍した香川真司や、シャルケの内田篤人などが代表例だ。ただ、大男の揃うブンデスリーガにおいてボランチやセンターバックのようなポジションでは、体格で劣る日人は活躍できない。それが定説となりつつあった。 しかし今シーズン、ボランチのポジションでチームの中心として活躍する日人選手が2人もいる。ニュルンベルクの長谷部誠とヘルタ・ベルリンの細貝萌だ。それぞれの身長、体重は180cm、72kgと176cm、68kg。 スタ

    細貝と長谷部が変える日本人の常識。何故彼らはピッチ中央にいられるか。(ミムラユウスケ)
  • “一軍定着人数”から考える、各球団の新陳代謝のクオリティ。(小関順二)

    8月23日の巨人戦で塁打を放つDeNA・梶谷隆幸。この月は、王貞治、山浩二、江藤智に並んでセ・リーグ歴代2位となる月間31得点を記録。11月の小久保JAPANでも主戦力となった。 『2014年版 プロ野球スカウティングレポート』(廣済堂出版)の発行に向けて現在、12球団の投手、野手をAランク(3人)とBランク(8人)に分け、各種データに沿った解説をつける準備をしている。 投手ならボールカウント別、野手なら走者別などでどのような成績を残したか、打つ形、投げる形なども交えてできるだけ懇切丁寧に解説する。 難しいのは2013年にポンと飛び出した選手の解説だ。たとえば、初めてBランク以上で取り上げる西野勇士(ロッテ・投手)、中村晃(ソフトバンク・一塁&外野手)、岡田俊哉(中日・投手)、梶谷隆幸(DeNA・内野手)たちはアマチュア時代のパフォーマンスとともに紹介するのだが、梶谷などはアマチュア時

    “一軍定着人数”から考える、各球団の新陳代謝のクオリティ。(小関順二)
  • 「至宝」が大器の片鱗を見せた1年目。南野拓実が追いかける柿谷の背中。(佐藤俊)

    清武、柿谷と引き継がれてきた背番号13を背負う、南野拓実。世代別代表にも選ばれ、将来を嘱望される存在である。 セレッソ大阪は、最終節で浦和レッズに逆転勝ちし、4位でシーズンを終えた。 一時は優勝争いを演じたが、後半に失速し、惜しくも優勝は叶わなかった。だが、個々は大きく成長したシーズンだった。柿谷曜一朗が得点王争いを演じ、日本代表のエースに上り詰めた。山口蛍も東アジアカップ以降代表に定着し、今や第3のボランチとして遠藤保仁、長谷部誠の2強の間に割って入りそうな勢いである。その2人に引っ張られるように、今後のブレイクを感じさせる選手が頭角を現してきた。 それが、南野拓実である。 南野はセレッソユース出身で、昨年、高校3年生の時に大宮戦でデビュー。今シーズンは、小暮大器らとともにトップ昇格を果たし、柿谷の背番号13番を引き継いだ。開幕戦の新潟戦では、高卒ルーキーではクラブ史上初となる開幕スタメ

    「至宝」が大器の片鱗を見せた1年目。南野拓実が追いかける柿谷の背中。(佐藤俊)
  • 妖精の可憐さと、雑草魂の根性娘。今井遥、逆転のソチへ完璧を期す。(野口美惠)

    復調の手応えを感じながら、ロシア杯では9位。浅田、鈴木、村上の上位陣を逆転してのソチ行きには、全日で周囲をあっと言わせる演技が必要だ。 華奢な身体と見た目の可憐さから、“氷上の妖精”と謳われることもある。しかし、その素顔は、雑草のような根性娘。 最初に注目を集めたのは'08年全日ジュニア選手権だった。力を使わずに3回転ジャンプを軽々と決める15歳の無名選手。日のスケート関係者が「日女子の次世代を担う卵」と色めきたったのも無理はない。スケート開始が7歳と遅く、無類の成長スピードだったのだ。 急成長のきっかけは、前年の全日ジュニアで7位に入賞し強化選手に選ばれたこと。'08年夏に野辺山で行われたジュニア強化合宿に参加した。 「同じ歳の子がルッツやフリップなど難しいジャンプを跳んでいるのでびっくりしました」 もともと他人と自分を比較することのない性格。難しいジャンプはシニアがやるものと

    妖精の可憐さと、雑草魂の根性娘。今井遥、逆転のソチへ完璧を期す。(野口美惠)
  • <アフリカ最強国、新指揮官との歩み> コートジボワール 「ドログバを本気にさせた男」(マーク・グリーソン)

    アフリカ屈指の「個の力」が居並ぶものの、主要大会となると 結束力が及ばず勝ち切れない。しかし今、指導経験のなかった 一人の青年監督が、黄金世代と共に新たな歴史を刻もうとしている。 12月6日に行われたW杯抽選会で、日と同組になったコートジボワール。 ドログバ、トゥーレ兄弟らを擁する「エレファンツ」の今を追った Number842号のレポートに大幅加筆して特別に全文公開します! ディディエ・ドログバ、ディディエ・ゾコラ、トゥーレ兄弟ら、アフリカ史上屈指の陣容を揃えながら、いまだ無冠のコートジボワール黄金世代。悲願のW杯上位進出を果たすべく、ラストチャンスに臨む猛獣たちの手綱捌きを任されたのは、指導経験を持たない元フランス代表MFだった――。 サブリ・ラムシはこの18カ月間、ほとんど笑顔を見せることがなかった。ピッチサイドで仏頂面を崩さず、腕を組んで神経質に思考を巡らせる。これが彼の最近のパ

    <アフリカ最強国、新指揮官との歩み> コートジボワール 「ドログバを本気にさせた男」(マーク・グリーソン)
  • 俊輔と憲剛、2人の“勝負強さ”観。J最終節の明暗の続きは、天皇杯へ。(飯尾篤史)

    最終節で明暗を分けた中村俊輔と中村憲剛。35歳と33歳、チーム、そしてJを引っ張る2人の司令塔が天皇杯で再び相見えることはあるのか。 リーグ最終節につきものの光景とはいえ、歓喜と悲嘆のコントラストには胸詰まるものがある。 等々力で行なわれた川崎フロンターレvs.横浜F・マリノス戦。この日は3人の流した涙が印象的だった。 勝者となった川崎のふたりが見せたのは、必ずしも歓喜によるものではない。 得点王のタイトルを手にした大久保嘉人は亡き父を思って言葉を詰まらせ、中村憲剛は今季限りでスパイクを置く盟友、伊藤宏樹を思い、こみ上げてくるものを押さえることができなかった。 ともに試合後のインタビューでこぼれた涙。照れ隠しなのか、必死に笑顔で取り繕おうとする姿に心が大いに動かされた。 神様は、中村俊輔にどれだけの試練を与えるのだろう。 一方横浜の中村俊輔は、試合終了を告げるホイッスルが鳴った瞬間、その場

    俊輔と憲剛、2人の“勝負強さ”観。J最終節の明暗の続きは、天皇杯へ。(飯尾篤史)
  • 酒井高徳、順調な道のりと“踊り場”。「全部良くしようとして止まってる」(ミムラユウスケ)

    酒井も勝利に貢献したベルギー戦で日本代表の評価はあがり、チームメイトから「(W杯で)日と同じ組には入りたくない」と声をかけられたという。しかし11月22日のボルシアMG戦で酒井は2試合連続の先発落ち。チームは好調をキープしている。 これは停滞なのだろうか。それとも、一つ上のレベルの選手に成長する階段の踊り場なのだろうか。 「どっちを取るかだと思う。(次の代表戦が行なわれる)3月までに個を伸ばすとしても、攻撃でも守備でも(一気に)上手くなろうとするのははすごく難しいと思うし……」 そう語るのは、シュツットガルトでプレーする酒井高徳だ。 11月19日の日本代表のベルギー戦の3日後、ボルシアMGとの試合でベンチ入りしながら出番のないまま終わったあとのことだった。 「自分の長所を伸ばすことを取るのか、課題(の改善)を取るのかっていうところだと思うんです。ベルギーとの試合でも、失点に絡んだ部分はす

    酒井高徳、順調な道のりと“踊り場”。「全部良くしようとして止まってる」(ミムラユウスケ)
  • 川上哲治が遺していった、チームマネジメントの極意。~V9戦士に与え続けた刺激~(永谷脩)

    巨人のV9監督だった川上哲治氏の「お別れの会」が12月2日、行なわれた。席上で話題になったのは、今オフの巨人の補強のことだった。内野手陣には成長の兆しのある寺内崇幸、故障はあったが大物の片鱗を見せた中井大介、藤村大介、脇谷亮太までいる中で、さらに故障がちの片岡治大を西武から、38歳の井端弘和を中日から獲ったのだ。 だが、V9戦士たちは意外にもそれを冷静に受け止めていた。「川上さん時代の巨人では当たり前のこと。よそに戦力を持って行かれるのならば、飼い殺しにした方がいいという発想だったから」と言ったのは、遊撃手だった黒江透修だ。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 646文字 NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。 有料

    川上哲治が遺していった、チームマネジメントの極意。~V9戦士に与え続けた刺激~(永谷脩)
  • Jのトライアウトは非公開・交渉重視?伊東輝悦ら73人の、長い1日に密着。(茂野聡士)

    トライアウトでも、チームの中心で堂々としたプレーを見せた伊東輝悦。過去にトライアウトには、三都主アレサンドロや、市川大祐、廣山望などが参加したこともある。 「えっ、今のオフサイドか!」 最終ラインの裏を取ったサイドハーフが声を上げると、副審が呼応する。 「1mだけ出ていたね。でも(時間はあるから)プレーを続けよう!」 いつもはジェフ千葉サポーターの声援が包むフクダ電子アリーナに、選手やレフェリーのコミュニケーションと、キックのインパクト音だけが響き渡る。 17日、2013シーズン限りの契約満了を通告されたJリーガー、そしてJFL以下のカテゴリーの選手たちが来シーズン以降もプレーを続けるために与えられたアピールの場、「2013JPFAトライアウト」が行なわれた。 日プロサッカー選手会(JPFA)が主催するサッカー界の合同トライアウトは2002年から行なわれており、今年で12回目を数える。'

    Jのトライアウトは非公開・交渉重視?伊東輝悦ら73人の、長い1日に密着。(茂野聡士)
  • 複数球団との交渉は可能だが……。新ポスティング制度、“負”の側面。(鷲田康)

    新ポスティング制度の日米合意により、メジャー挑戦に道が開けた楽天・田中将大。入札上限額の2000万ドル(約20億円)は適正な額と言えるのだろうか。 日米間の新しい移籍制度が日時間の12月17日、正式に発効した。 これまで何度も新聞紙上などで報じられているように、新制度では移籍希望を持つ選手を抱える日の球団が、2000万ドル(約20億円)を上限に移籍金の額を設定して、その金額を了承して獲得を希望するメジャー球団が応札。選手は手を挙げた全球団と交渉して移籍先を決めることができるというものだ。 日プロ野球選手会の松原徹事務局長は、次のようなコメントで新制度を評価した。 「選手が複数球団と直接交渉できる制度になったことを嬉しく思う」 近い将来のメジャー移籍を表明している広島・前田健太投手も、新制度にこう歓迎の意を表している。 「(複数球団と交渉できることは)選手にとっていいことだと思う。選手

    複数球団との交渉は可能だが……。新ポスティング制度、“負”の側面。(鷲田康)
  • 浅田真央は決して言い訳をしない。最後の全日本も、笑顔で魅了する。(野口美惠)

    GPファイナル浅田の演技に対して、客席からは喝采とともに多くの花が投げ入れられた。笑顔の裏で、彼女はどれだけの困難を乗り越えてきたのだろう。 あの浅田真央が、もう最後の全日選手権を迎えるなど、誰が信じられるだろうか。 '05年のGPファイナル優勝で劇的なデビューをしてから8年、世界のトップとして戦い続けてきたのだから選手生命は十分に長い。それでも、何年たっても変わらない可憐さからか、最高のパフォーマンスからか、浅田は永遠に天才少女のままファンを魅了してきた。 浅田は、忍耐の選手だ。どんなスランプやトラブルが起きても言い訳をせず、ポジティブな言葉しか口にしない。不調な時はどんどん言葉数が少なくなり、「練習で自信を付けたい」「ノーミスの演技をしたい」と同じ言葉を繰り返す。「実は」と苦悩を打ち明けるのは、いつも結果を出した後だ。そしてファンは「そんなに大変なことがあったのか」と後で知る事になる

    浅田真央は決して言い訳をしない。最後の全日本も、笑顔で魅了する。(野口美惠)
  • “強面白かった”馬、オルフェーヴル。ラストランの有馬記念でサプライズは?(島田明宏)

    今年の有馬記念までの通算成績は20戦11勝、うちGI5勝。現在のところステイゴールド産駒の出世頭である。 いよいよ一年の総決算、有馬記念(12月22日、中山芝2500m、GI)である。 ダービー馬のキズナが回避したことにより、ここがラストランとなる現役最強馬オルフェーヴルの一強ムードが漂うが、はたして無風のグランプリとなるのか。それとも――。 ここ数年、日の競馬界で主役を張ってきたのがオルフェーヴル(牡5歳、父ステイゴールド、栗東・池江泰寿厩舎)であることは間違いない。 オルフェーヴルは、東日大震災の影響により、変則日程となった2011年のクラシックで、ディープインパクト以来6年ぶり、史上7頭目の三冠馬となった。さらに同年の有馬記念を制し、年度代表馬のタイトルを獲得。その走りで多くの人々を勇気づけた。 父の凶暴さ、母父の頑固さを受け継いだのか? 父のステイゴールドは、調教助手時代に関わ

    “強面白かった”馬、オルフェーヴル。ラストランの有馬記念でサプライズは?(島田明宏)
  • FA選手の動向と宿敵への移籍。~ヤンキースが狙う「夢よもう一度」~(芝山幹郎)

    ストーヴリーグの主役は、やはりヤンキースか。いまにはじまったことではないが、潤沢な資金にものをいわせ、FAの大物選手をつぎつぎと釣り上げている。 最初に獲ったのは、ブライアン・マッキャンだ(5年総額/8500万ドル)。これで弱点だった捕手を補強したあと、今度は外野陣の整備に乗り出した。30歳のジャコビー・エルズベリーを7年総額/1億5300万ドルで獲得し、36歳のカルロス・ベルトランとは3年総額/4500万ドルの契約を結んだ。 しめて2億8300万ドルの大盤振舞だが、背後には、FAの資格を得たロビンソン・カノやカーティス・グランダーソンに高額の年俸を払う必要がなくなったという事情がある。 カノは、マリナーズと10年総額/2億4000万ドルの大型契約を結んだ。グランダーソンは、メッツと4年総額/6000万ドルで合意した。ふたり合わせて3億ドル。ヤンキースは、そんな大金を払ってまで彼らと再契約

    FA選手の動向と宿敵への移籍。~ヤンキースが狙う「夢よもう一度」~(芝山幹郎)