去年の11月初頭、この冬を越すのがむずかしいことを肌で感じたぼくは、消息不明のままに騒ぎとならぬよう、このブログを閉鎖した。終了しておけば、更新がなくとも読者には、 「どこかで元気にやっているだろう」 という想像の余地があるからだ。だが、現実には、ぼくは自分の生命に対する保障すら、すでにできない状態であったのだった。 しかし、ブログ閉鎖後、ぼくの身辺はにわかにあわただしくなった。知人から会いたいとの連絡があり、付き添いのもとに福祉事務所へ赴くという話が唐突に、そしてなんとなくまとまった。これまでひとりで幾度となく挑戦し、果たせず、そうして挫折してきた記憶に、おなじ経験を追記することは、今度ばかりは起こらなかった。そのために、ぼくは今、いわゆるホームレス自立支援施設にいる。 このブログはすでに終了しているが、先日も「年越し派遣村」などがメディアをにぎわし、貧困が社会問題化している