ブックマーク / blog.livedoor.jp/kenjiro45 (12)

  • 路上からの帰還 | ホームレス生活と暮らし/

    路上からの帰還 6月7日 明け方にひさびさのフラッシュバック。自分の悲鳴で眼が覚める。DVによるPTSDの症状。 6月11日 それぞれ一部の期間は重なるが、都合4ヶ月に渡る病気の治療、3ヶ月間の就職活動、2ヶ月間の短期就業を終え、原則90日(およそ3ヶ月)、および延長90日(およそ3ヶ月)、トータル180日(およそ6ヶ月)の施設利用期限を過ぎる。 就職困難な社会的状況に加えて施設利用者の不利な条件を考えれば、合理的にいって更なる延長によっても経済的自立は不可能と判断。就業機会の損失を防ぐためにも住居確保に専念すべきで、生活保護の申請に踏み切る。 6月15日 明け方にフラッシュバック。壁を蹴飛ばして激痛。精神的に不安定あるいはプレッシャーがかかると発症するのかも知れない。 身体がナマらないように筋トレ開始。腕立て伏せ、腹筋、スクワット、懸垂のメニューで汗を流す。 7月10日 2度目の就職支

  • 外伝 ホームレス自立支援施設編(その13) | ホームレス生活と暮らし/ホームレス福祉を取り巻く問題

    ■弱者をエサに太る福祉団体というウジ虫たち 某月某日 NPO法人・自立支援センター「ふるさとの会」の求人を見つけ、ハローワークで紹介状を発行してもらう。志望動機書なるややこしい書類を用意せよとのこと。相手がホームレス支援のNPO法人であることもあって、ぼくは自分の経歴を隠さずに書き、「ミッドナイト・ホームレス・ブルー」の作者であることも通知した。 某月某日 「ふるさとの会」より封書が届く。なんの変哲もない不採用通知だった。ぼくが5年半に渡ってこのブログに叩きつけてきたことばどもを、彼らホームレス支援団体が完全に否定した瞬間であった。 この段になって、ぼくはようやく理解した。社会福祉法人・川崎聖風福祉会にしろ社会福祉法人・有隣協会にしろふるさとの会にしろ、あるいは他の支援団体にしろ、およそホームレス支援を標榜している福祉団体は、ほんとうは当事者の社会復帰などにはまったく無関心である

    toryu_rin
    toryu_rin 2009/06/05
    なんだかspiritualな人に絡まれている。福祉と「究極の善意」の融合はこうもグロテスクなものなのか。背筋が寒い。 http://www5a.biglobe.ne.jp/~spk/sp_newsletter/spnl_backnumber/spnl-23/spnl-23-2.htm
  • 外伝 ホームレス自立支援施設編(その11) | ホームレス生活と暮らし/

    ■福祉へと舵を切る 某月某日 新しい担当職員から紹介されたアルバイトにゆく。職員が足りないのだそうだ。かつて「年越し派遣村」が話題になったけれど、あの連中が大量に送り込まれたことで知られる社会福祉施設である。しかし、現在の利用者は100人に満たない。以前、偶然にとおりがかって写真を撮り、このブログでも紹介したことがあったが、まさかここで働くことになるとは思ってもみなかった。 ぼくのいるところもそうだけれど、この種の施設での生活は路上と一般住宅の中間レベルにある。災害時の避難所生活をイメージしてもらうとわかりやすい。ここは簡素なプレハブに最大64畳引きの大部屋が数室あり、利用者は雑魚寝である。現在は壁際にズラッと20〜30程度の布団が並べられているだけだが、年越し派遣村の際には隣同士がくっつくほどに布団を敷き詰めたと聞いた。想像しただけでゾッとする光景だ。 トイレは、公衆便所を流用し

    toryu_rin
    toryu_rin 2009/05/19
    打ち震えた。人が長い道のりを経て、自分のなせることに気付く瞬間。
  • 外伝 ホームレス自立支援施設編(その5) | ホームレス生活と暮らし/

    某月某日 ぼくを担当する職員がなにもいってこないことに耐えられず、自分で無理やりスケジュールを組んだ。PowerPointで印刷したタイムスケジュールを担当に渡す。ひどく感心され喜ばれたが、内容は単なる概略に過ぎない。具体的な活動内容は依然として霧の中にある。細部を頭の中でイメージできていない以上、行動に移せる見込みはまずないのだが、なにも決まらない不安に耐えられなかったのだ。アクティング・アウト、かも知れない。 同室の人たちとは話もするようになり、なんとか打ち解けた雰囲気になってきた。みなで気晴らしにサイクリングに出かける。かなり離れた海沿いにある公園が目的地。ヒーヒーいいながらやっとたどり着く。釣り人たちのバケツの中身を覗きながら歩いた。魚ではなくカニが釣れるらしい。それほど寒くもなく、お出かけにはもってこいの日和だ。 某月某日 大掃除。部屋の床と廊下を掃き、窓ガラスを拭き、ベ

  • 外伝 ホームレス自立支援施設編(その4) | ホームレス生活と暮らし/

    某月某日 施設側からの接触は一切ない。職員たちは忙しく立ち働いていて、喫煙所でタバコを吸っているぼくの脇をみな、無関心に急ぎ足でとおり過ぎてゆく。いったいぼくはこれからどうなるのだろう? いいようもない猛烈な不安が襲いかかってくる。心臓が踊りタバコを持つ手に震えが走る。全身が硬直してしまう。 この先になにが待ち受けているのか? 相談、というが、いったい誰に相談したらよいのだろうか? 担当職員がつくと聞いたけれど、それは誰なのか? ぼくはここでなにをしたらよいのだろう? なぜ、誰もやってこないのだ? なぜ、誰もなにもいってこない? なぜ、アプローチしてこない? なぜ、まったくコミュニケーションがないのだ? 知人から不安解消・安眠用のサプリメントが郵送されてきた。就寝前に服用するが、ほとんど変化なし。眠れぬ夜を過ごす。 かねてからの福祉事務所の指示で病院の精神科に赴く。施設の職員が自転

  • 外伝 ホームレス自立支援施設編(その3) | ホームレス生活と暮らし/

    某月某日 欲がないため朝をとらず、部屋でひとり、片付けものをしていた。ノックがあって職員が入ってきた。来、支給品の袋に入っているはずの箸がなかったことがわかり、わざわざ部屋まで届けにきてくれたのだった。 同時に、利用者証も渡された。事や荷物の受け取り、あるいは外出時に必要となる。礼をいって職員を送り出してからしげしげと眺めた。あらまぁ、これは……他人にゃ見せられない顔だなぁ。むぅ…… 喫煙所の集団から離れてひとり、ポツリとタバコを吸っていた。所長が笑みを浮かべてすぅっと近づいてきた。 「どう、調子は?」 「はぁ……」 「少し図々しくやってやろうぐらいのつもりで、ゆっくりやろうよ」 「はぁ……」 「コンピュータ関係の仕事、見つかるといいねぇ」 「はぁ……ありがとうございます」 なかなか馴染まないぼくの様子に気を遣って声を掛けていただいたのだろう、たいへ

    toryu_rin
    toryu_rin 2009/02/04
  • 外伝 ホームレス自立支援施設編(その1) | ホームレス生活と暮らし/

    去年の11月初頭、この冬を越すのがむずかしいことを肌で感じたぼくは、消息不明のままに騒ぎとならぬよう、このブログを閉鎖した。終了しておけば、更新がなくとも読者には、 「どこかで元気にやっているだろう」 という想像の余地があるからだ。だが、現実には、ぼくは自分の生命に対する保障すら、すでにできない状態であったのだった。 しかし、ブログ閉鎖後、ぼくの身辺はにわかにあわただしくなった。知人から会いたいとの連絡があり、付き添いのもとに福祉事務所へ赴くという話が唐突に、そしてなんとなくまとまった。これまでひとりで幾度となく挑戦し、果たせず、そうして挫折してきた記憶に、おなじ経験を追記することは、今度ばかりは起こらなかった。そのために、ぼくは今、いわゆるホームレス自立支援施設にいる。 このブログはすでに終了しているが、先日も「年越し派遣村」などがメディアをにぎわし、貧困が社会問題化している

    toryu_rin
    toryu_rin 2009/01/21
    それでも無事で良かった...アルバムの写真の質感に、ヒリヒリするものを感じる。
  • The Long Goodbye | ホームレス福祉を取り巻く問題/お知らせなど

    「The Long Goodbye」とは邦題を『長いお別れ』という、レイモンド・チャンドラーの手になる探偵小説のタイトルである。ブログの終了に伴いその名にかこつけて、書き残したことをいつもの減らず口で最後に。 *** なぜ、いまだにホームレスのままなんだ? というご質問が多かった。支援団体もあるし相談窓口も増えた。生活保護もある。なぜ使わないのか? 結局、好きでホームレスやってるんだろ、というわけで、一般的には「プライドが高い」と理解されているようだ。 しかし、これはなんともあまりに簡単で安直、なにも考えませんでした、ちょっと思いついただけですという思考停止した発想で、それじゃぁまるで中身が空っぽのカボチャ頭である。もっとも、カボチャ頭もハロウィンでは役立つが、ハロウィンの季節は終わったのだ。 ぼくは健康上の理由、たとえば行政の窓口や支援施設に向かう途中、めまいや腹痛を起こしたりゲ

    toryu_rin
    toryu_rin 2008/11/30
    「ぼくは新自由主義者を福祉に関わらせることには反対で」<同意
  • ホームレス支援者は偽善者か? | 非ホームレスサイドの問題/

    このブログをはじめて3年半が経つが、ぼくがホームレス支援者を偽善者だといったことは一度もないはずである。相手の心情に深い理解が及ばず、結果として支援が自己満足に終わることがあるにしても、それを偽善者呼ばわりできるほど、ぼくは善人ではないからだ。 ぼくはホームレス支援者たちに対して厳しいけれど、それは彼らが身近な人間だからである。身近にいながら、しかしホームレスをさほど深くは理解していない。そこが歯がゆい。伝えることに、もどかしさを覚える。いきおい口も悪くなる。 ぼくはホームレスのことなどほとんど知らない人には、わりとやさしいつもりである。初心者には頭をナデナデして、やさしく教えるようにしている。なにも知らない坊や、お嬢ちゃんたちにはニコニコ顔で接する。のちのちトンマなことをいい出したらガツンと叱ればよいのだ。 しかし、支援者はその道の専門家である。いつまでもマヌケなことばかりいってい

  • サポーター募集終了のお知らせ | お知らせなど/

    toryu_rin
    toryu_rin 2007/08/22
    本当に共感している気持ちを直接会って伝えたいけど叶わないので、せめて月に一度、一緒に飲みにいった気分で勝手にサポートしてました。ちょっと寂しいけどうれしいことです
  • 人情という名のお人好し | ネットカフェ難民・ワーキングプア・格差・貧困・労働/非ホームレスサイドの問題

    「NC-15 - 他者に対する想像力がなきゃ、いざというときに助けてくれる奴っていねえと思うけどな。」では、元ネタである「日々、とんは語る。 - 新しいホームレス。」に対する見解を述べている。6月12日放送分の「クローズアップ現代」(NHK)で触れられたネットカフェ難民について、元ネタは、 今、クローズアップ現代でやっている、満喫に寝泊まりして過ごす日雇い中心の若者の話だけど、住所がないから良い仕事に就けないとか、お金が貯まっていないから日雇いを続けるしかないとか言ってるけど、結局は自業自得でしょ。 と「よくあるご意見」を書くのだが、それについて「NC-15」は、 いい年こいてえらく想像力に欠けた考えというか。83年生まれだから24歳か。24歳でこんな考えっつーことは、よっぽど世間知らずか挫折知らないか、逆に修羅場潜りすぎて痛みに鈍感になってるかのどれかかなと。 背景に対する想像

    toryu_rin
    toryu_rin 2007/07/25
    アンチ行動主義同盟
  • ミッドナイト・ホームレス・ブルー

    2013年01月27日10:46 by 武州無宿・健次郎 ブログ移転のお知らせ カテゴリお知らせなど 当サイトは2013年より、下記URLへ移転しました。 ■ ミッドナイト・ホームレス・ブルー ■ http://homeless.social-welfare.org 長らくご愛顧いただきましてありがとうございました。引きつづき、よろしくお願い申し上げます。

    ミッドナイト・ホームレス・ブルー
    toryu_rin
    toryu_rin 2007/07/24
  • 1