アメリカ、イギリスなどで6月20日にオープンした本作。世界で2200万人以上が観ているという人気ブロードウェイ・ミュージカルをクリント・イーストウッドが監督するという注目の映画でありながら、批評家の評価は冷たいものでした。 私は7月に渡米してこの映画を数回観たのですが、映画としては決して悪い出来ではないと思いました。ただ、それまでのネガティブなレビューをたくさん読んでいたので、相当の「覚悟」をして観たというのはあります(笑)つまり、相当に地味で躍動感のないものを見せられるのは覚悟していたわけ。 確かに、3連続ヒットの最初Sherryは「ああ、なるほど…」、Big Girls Don’t Cryは「まあまあ。ニック役に何度もマイクを向けているのは(舞台にはないが)なかなかいい」とどめのWalk Like a Manは「おっと、そういう解釈にしましたか…」つまり、最大の盛り上げ曲の一つであるこ