「いやあ、見たなあ! エヴァを!」 というすがすがしい気持ちになった。友人知人たちのなかには「2回見た」「いや、おれは3回」と興奮しすぎるにもほどがある中坊たちが続出したのを受けて、のろのろと出かけていったのだ。とはいえ「序」すら見ていなかったので、金曜ロードショーで前作「序」(しかし日テレでエヴァを見るというのも奇妙な感覚だ)を確認した。 「序」は困ったことにおもしろくはなかった。テレビシリーズのダイジェストみたいで、改めて作る意図さえわからなかった。思えば「エヴァ」というのはDV夫のようなものである。むかしはとってもすばらしい人で、あたしにはすごくやさしかったの。だけどあの人もだんだんおかしくなって、殴る蹴るは当たり前。お金を奪い取るわ、意味のわからない理屈を唱えてからんでくるわで大変だった。「今度こそきちんとやるから。やり直そう」などと何度も甘い言葉をささやいて、けっきょくは「気持ち
これはやばいなあ。現代日本の家族の闇を描いた衝撃作だろう。フジテレビがひっそり流すザ・ノンフィクション「漂流家族 竹下家の9年間」である。 いろんなところで反響があるようで、id:tada-woさんから録画DVDを借りて見たのだが、絶句してしまった。彼のブログから引用する。非常にうまくまとまっている。 http://d.hatena.ne.jp/tada-wo/20090616/1245138703(因果鉄道999・埼玉-北海道(前編) - アマルフィ 日和) 埼玉県に住む竹下一家。家族構成は父母と6人姉妹(全員、女の子)の8人家族。彼らは心機一転として、北海道の浜頓別(はまとんべつ)という田舎町で行われる、街の活性化を目的とした本州からの移住計画に参加(いわゆる田舎で暮らそう、というやつ)。この計画は、移住して三年の間に、浜頓別に家を建てて定住することが条件で、その間の住居は地元の自治体
鬼の八兵衛の真骨頂は“鉄拳”だった。元新聞記者が証言する。 「八兵衛は、クロと見込んだら拳を使うんだ。被疑者の人権がうるさくない時代だから、相当ムチャクチャやった。取調室の壁に血が飛び散るほどぶん殴ることもあった。さすがに捜査一課では問題になってね。でも、相手は“捜査の神様”だから、誰も面と向かって諌めることはできない。小原保は、八兵衛が拳を使うと、ブルブル震えて、髪の毛が逆立ったらしい。八兵衛自身がそう語っていたからね」 祝康成「真相はこれだ!『昭和』8大事件を撃つ」p51 おもしろいけど、ちょっとがっかりだ。 テレ朝のドラマ「刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史」である。豪華な俳優陣や舞台セット、吉展ちゃん誘拐事件という昭和最大級の刑事事件を追う伝説の刑事という大きな物語はなかなかに飽きさせない。脚本を手がけたひとりが「特捜最前線」などで有名な長坂秀佳だけあって、安定したおもしろさがあった
今月、全国のパチ屋に新台として入ったCRぱちんこおぼっちゃまくん。この台で話題になっていることといえば、それは小林よしのりが……なんてことはない。現場の人間は、そんなこと誰も気にしてない。どうでもいい。単なるパチンコ台なのだから。そんな背景まで知るか、と。この台が新しいのは、初めてタッチパネルを採用したということ。このへんに関しては、「そういうものが作れる(技術)」というのと「そういう台を出せる(認可される)」というのは別の問題だったりするのだけど、まあそのへんは置いといて。このタッチパネルを使った演出で「ともだちんこフラッシュ」ってのがあるらしい。普段は盤面の奥に隠れている幼児的なものが、チャンスになると飛び出してくるの。幼児が股間をプラプラさせながら。でもって、その股間の陰茎部分がフラッシュするの。それを触ると……何か良いことがあるよ、と。(ちんこ演出は1m22sくらいから)つまり、い
つらい! なにがつらいのかは、もう書かないけれど……つらいねえ……。 「音楽やライブパフォーマンスが好きなのであって、べつに性的対象などとは見てないんだよねえ。だからべつになんの問題もないよ! 恋愛まことにけっこう」なんて、さわやかな笑顔で言えればいいのだけど。なまじアイドル耐性というんでしょうか、そういうのはないもんですから……カチコミかけたビートたけしの気持ちがよくわかるなあと。ぬぬぬぬぬ。 しかしあの娘でじゅうぶんしんどいのだから、もしあの娘がパチリとやられたらどうしようかと。夜も眠れん。しかしまあアイドルを追いかけるってのは茨の道なのであるなあと思い知りました。もうエスプリやウィットをきかす余裕がないので率直に言いますが。やっぱ…… 写真週刊誌はいけませんよ!! こ、こ、この世の悪だ!! 悪だ!! いやあ、しかしちかぢか古泉さんに相談しようかしら。というかハロプロファンってえらいよ
暇なので考えてみた。最近のやつだと、『おっぱい和代』とか『インスタント和代』とか。いろいろ試してみたけど、いまひとつ面白くない。何か良い組み合わせは……そうだ、マカロニだ。これは間違いないだろう。どれ、やってみるか。 和代の用心棒 (何となく怖そう)荒野の1ドル和代 (安いぜ)真昼の和代 (深夜の和代も気になる)情無用の和代 (これも怖い)群盗和代を裂く (これは凄え観たい!)和代暁に死す (格好いいな)和代大連合 (暑苦しそう)うん、この中だと『群盗和代を裂く』が一番いいかな。だけど、これには負ける。和代が静かにやって来るキャー! 最強すぎるでしょ。ほら、あなたの後ろから……和代が静かに…………やって来る。もう断れない……。ギャー!
どう感想をまとめていいのかわからなかった。 こうの史代の長編「この世界の片隅に」の下巻が発売された。「夕凪の街 桜の国」以来の衝撃を与えてくれたと思う。すでに名うてのコミック評論家たちの熱すぎる評があちこちでアップされている。私も瞼が赤くなるほど泣いた。 http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/konosekaino-katasumini2.html(こうの史代『この世界の片隅に』下巻 紙屋研究所) http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-6b07.html(オールタイムベスト『この世界の片隅に』: 漫棚通信ブログ版) http://d.hatena.ne.jp/kaien/20090507/p1(すべての漫画好きよ、『この世界の片隅に』を読むべし。 Something Orange) 物語自
学会出張で2日ほど家を空けて戻ってみると、隣町のショッピングモールにて、AoVA氏が(3歳児にはまだ早いか…)というようなことを考えつつNゲージを眺めている一瞬の隙をついて、万物理論(仮)たんが遁走して行方不明になり、館内放送を何度か流してもらったりしたあげくに無事に捕獲される事件が発生したそうで、ドキドキドキドキ……。当人はいたって元気で、「せまる〜♪ ショッカー♪ じごくのぐ〜んだ〜ん♪」「あかいかめんのぶいすり〜♪ ちちよ〜♪ ははよ〜♪ いもう〜とよ〜♪」とご機嫌に歌いながら転げ回っていますが、こっちも生まれる前に放映終了してよくは知らない昭和ライダーの歌を3歳児に熱唱されると、それはそれで妙な胸騒ぎがしてきます。 さて、もしかしたら世のチビっ子の保護者を恐怖に震え上がらせるべく作られた映画だったのかもしれない『チェンジリング』ですが、序盤の母子ふたりきりの生活空間の描写に
※このエントリをご覧の際は、背後と精神的ダメージにご注意ください。 ■好みの男の子を選んで牧場で育成しよう!あなたはどの子がタイプ? ・ワイルド&クールな狼くん ・穏やかさと知性が魅力の牛くん ・とにかくカワイイ♪甘い魅力の羊くん ・わんわんっ!素直でやんちゃな犬くん…etc ■牧場主(あなた)との親密度が増すことで男の子のステータスはどんどん高くなるぞ! ・お気に入りの男の子とはどんどんおしゃべりしよう親密度が高くなるほどステータスが高くなるぞ! ・もちろんスキンシップも大切だ!どんどんさわって仲良くなろう! ・ステータスが高くなるほどおいしいミルクがとれるぞ! ■お楽しみ♪ミルクしぼりタイム! ・会話やスキンシップで「ミルクポイント」が満タンになったらお楽しみの搾乳タイム! ・男の子をきもちよくしてあげればあげるほど、たくさんのミルクがとれるぞ! ・絞ったミルクは販売して、牧場を大きく
とくにテレ朝がかなり露骨にやっているような気がする。 いやなにがって、芸能人がどっかの店のメシをパクついている番組。あれである。 まあ普通の光景だ。けっこうグルメ番組は好きなほうだし、単純に「ああ、うまそうだな」と思っていたのだけれど、「ん? なんだこれは」と首をひねってしまった。たとえばこういう番組。 http://www.tv-asahi.co.jp/shirushiru/(テレビ朝日 シルシルミシル くら寿司) 全国に展開している大型寿司チェーン店『くら寿司』。現在全国に230店舗あり、1984年の開店当時から現在までの25年間全品105円という安さを守り続けている。 この安さの秘密は徹底した人員削減。その裏にはハイテクを駆使した数々のアイデアがあった。開店寿司業界初の「タッチパネル」導入で注文をとる人の人件費を削減。ICチップによる「時間制限管理システム」で回っている寿司を管理する
「新宿インシデント」鑑賞。 ボクは学生の時に新宿のホテルで皿洗いのバイトをしていて、多くの中国人留学生たちと出会う機会があった。そして、彼らを一口に「中国人」とは言えないのだなあっと学んだのであった。彼らは同郷の人とは仲が良くても他の地方の人とはあまり喋らず、っていうか、結構バカにしあっている部分があって「あの人の中国語はそうとうナマってるよ!ボクが喋るボクの地元の中国語が一番キレイな、いわゆる中国語だよ!」って全員が言ってるし、台湾の人とはさらに深い断絶がある。チャンとしたホテルなのでチャンとした留学生ビザで入国している中国人だけなんだけど、普通に大学や日本語学校などで勉強している人の他に、世界各国の風俗をめぐる旅の途中の人*1とか、留学ビザで朝から晩までシフト入れてる普通に出稼ぎの人とか本当に色々。 そして、多くの中国人と一緒に行動をしていると、解らないように日本語であからさまな嫌味を
何だかんだで忙しく、面倒を見なければならない幼児もあり、ちょっとの余暇にはたいてい寝込んでいるという状況にはまってみると、仕事上のやむにやまれぬ必要にかられた場合を除き、映画館まで出かけていくのはなかなか難しく、『崖の上のポニョ』以降ろくに新作も観ていない昨今、「某月某日某所で某傑作が上映される! これに駆けつけない輩は許しがたい」といった物言いにたまに接触しても、遠い惑星の上の出来事のようにしか感じられなくなりましたが、二年ばかり前は勝手にダメージを負っていたような記憶があります。 まったくその世界と無縁な人なら、「ワケわかんないけどなんか偉そう」だけでスルーできそうな物言いに引っかかるということは、「某月某日某所で上映される某傑作は必見である」という価値観をある程度共有しているということで、それを共有しているにもかかわらず観に行かないということは、たいていは何らかの生活上の事情があって
みなさんこんにちは。空中キャンプを書いている者です。GWいかがおすごしですか。わたしはなぜか仕事が休めず、基本的には働いています。昨日、ようやく休みがもらえたので、せっかくだから遊ぼう! ということになり、渋谷のクラブでDJ KAORIのプレイを目撃してきました。 白いドレスでDJするケオリさんにもぐっときましたが、衝撃だったのは、DJブースに常時スタンバイしているアシスタントのお兄ちゃん。ケオリさんが曲をかけ終わって彼にレコードを渡すと、元のジャケットにしまうのである。そんな「レコードしまい係」の人がつねに横に待機しているDJをわたしは見たことがなかったので、そこに強烈なセレブ感を発見したことを書いておきたいです。 さて、今週末になるのですが、文学フリマという催しものが開かれます。ミニコミや同人誌の販売イベントですね。そこに、わたしも空中キャンプとして参加します。こうした催しものに参加す
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090423/crm0904230940006-n1.htm(【SMAP草なぎ逮捕】1人で全裸、「裸になって何が悪い」 (1/2ページ) - MSN産経ニュース) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090423-00000530-san-soci(草なぎ容疑者、手足ばたつかせ抵抗 シートにくるんで移送(産経新聞) - Yahoo!ニュース) やるじゃない!! 草なぎ君、おれはお前が好きなったぞ!! http://d.hatena.ne.jp/tvhumazu/20090322/p1(草なぎ剛がハマッた「レトロゲーム」激アツ発言集 - はてなでテレビの土踏まず) かなりガチなゲーオタだと知ったときから気にはなっていたが、ロハで赤坂の住民たちにお宝ヌードを披露するとは。尾崎みたい
この恐慌下で一層歯止めがきかなくなるのは「若者離れ」であろう。うむ。 いやなんの話かといえばあれだ。これまでだって「若者の○○離れ」はうんざりするほど経済誌や新聞でも伝えられてきた。車、家庭用ゲーム機、ブランド品。活字。外食。その他いろいろ。 しかし若者の悲惨な窮状や、シビアな金銭感覚を考えれば、高価な奢侈品や豪快なエンジン音を轟かせるスポーツカーになんか金をださなくなるのは当然だろうが、今回話したいのは「若者が商品から離れる」のではなくて、その逆である。「商品が若者から離れる」時代が本格的に到来しそうだなあと思ったのだった。もう昔からそういう傾向が続いていたとは思うけれど、けっこうあからさまにそれが表れる時代になるのではないかと。 先日、なにかの雑誌で、「コンビニ第三の雄 ファミマの躍進」というような記事を読んだ。正確な見出しは忘れたが。とにかくまあそれで社長のインタビューなんかが載って
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