企業ケース(2)大幸薬品 大幸薬品の看板商品で、111年の歴史を有する止瀉薬の「正露丸」。国内での認知度は9割以上に達し、止瀉薬市場でのシェアは50%を超えている。しかしその数字の内訳をよく見てみると、高年齢化が顕著で、若年層に弱いことが明らかに。年中無休のドラッグストアが当たり前の存在となった若い世代は、家庭の常備薬の定番である正露丸に触れる機会が少なくなったといえる。 そんな状況の中、将来にわたって止瀉薬のナンバーワンであり続けるためには、今から手を打つ必要がある。そこで、これまでのプロモーションとは違った手法でメッセージを伝えようと動いたのが岡本智充氏(42歳)。正露丸ブランドのイメージ転換に挑む。 皆さんはご存じだろうか?1年間で止瀉薬が最も売れるのは、夏と冬の季節であることを。その時期を狙った正露丸のキャンペーンが、2013年の夏と、2013年年末から2014年年始にかけて行われ