確かに後半になって2-0から逆転したブラジルの底力は凄いけど、それよりもそこまでブラジルを追い詰めたアメリカの地力に驚異を感じた試合だった。 確かに、アーリークロスのコースを変えて入った先制点の場面では明らかにブラジルはアメリカを舐めていたが、そこからは完全に2バックの状態になって攻め始め、しかしそれでもアメリカは終始コンパクトな2ラインディフェンスを崩さずに耐え忍び、一瞬の隙に2本の長いパスをダイレクトでつないだ完璧なカウンターを決めてしまった実力は決してフロックのものじゃない。 後半になると、さすがのアメリカの組織でもブラジルの個人技を止めることが出来なくなり、ゾーンに空いた穴から守備網が破られる場面が増えて逆転を許してしまったが、ドノバンを除けばそれほどテクニックがある選手が揃っているわけではないのに、統率された組織と豊富な運動量、強いフィジカルがあればここまでやれるという見本だった